Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

そして、私たちの「居場所」について。

住まいと空間

平面・立体、デザイン、身体性や居心地の側面から。

生活を軽やかにする【簡潔・省略・余韻】というキーワード。

// 芸術は【引き算】から生まれます。建築、文章、写真、日々の暮らし、そして家づくりにも同じことがいえそうです。過剰さで価値を計るるのではなく、どれだけ無駄を省き、主題を浮き彫りにできるか。そのあとに【余韻】を醸すことができれば、ほんものなの…

大きな家が「ゆたかな家」とは限らない。【Room】より【Space】で考える家づくり。

// 日本の家はこれまで「LDK」に代表されるように居室=Roomを基本に家づくりを考え、Roomの数で家のステイタスを主張してきました。しかし、小間割りにされた居室の数ではなく、大きめの空間=Spaceで家の有り様を想像してみると、縦にも横にもひろがりが生…

災害のあとに見えてくる新しいバリア。

// 地震、台風、大雨など大きな災害が続く日本列島。その都度、住み慣れた家を失い、生活、介護、子育てなどの場の変更を余儀なくされることもあります。新たな生活の場が快適であればいいのですが、残念ながら、日本の「復興」のなかで、住まいは常に後回し…

初めてなのに、懐かしく静謐な家。

// どこかで会ったような気がする人がいます。どこかで見たような風景、家。思い出そうとしても、なかなか記憶が甦らない。それは既視感=デジャビュかもしれません。曖昧だけれど、どこか懐かしく、温かい。ひょっとして、前世で出合った風景や人なのでしょ…

吹き抜けと胎内回帰。

// 明るくて開放的。いやいや、寒さが心配。掃除やメンテナンスは――など、家づくりの際に、迷ってしまうのが吹き抜けを設けるかどうか。ひと昔前までは、エネルギーの無駄、寒くてしようがないなど、マイナス面ばかりが強調されていましたが、断熱水準が上が…

丁寧な暮らしがつくる【きれいな家】。

// Contents. ゆっくりと呼吸をさせてくれる家 食器棚の「取っ手」にこだわる 洗面所はモザイクタイルできめる 生活は数百数千の動作の集積 神は細部に宿る、という言葉があります。英語では【God is in the details】。フランスの作家ギュスターヴ・フロー…

外でも家でも、滑って転ばない「ぬ・か・づけ」対策。

// 外でも家でも多いのが転倒事故。滑ったり、つまずいたり。さまざまですが、少しの対策、注意で防ぐことは可能です。キーワードは、「ぬ・か・づけ」。濡れているところ、階段、片付け――ですが、日常に潜むバリアを改めて検証。 Contents 雨の日は横断歩道…

【家庭内事故】=その視力が危ない。

// 階段を踏み外しそうになって 左目がかすんでいます。 まったく見えないわけではないのですが、食品用のラップを二重に眼球に貼りつけたような状態でしか見えないのです。 重度のドライアイに、直線が歪んで見える黄斑変性、飛蚊症が重なります。白内障の…

室内干しのメリットと速く乾かすエアコン活用法。

// 美しい外観と洗濯物のある風景 いつも通る道路沿いに新しく家が建つことになり、完成まで毎日、建築工程を眺めていました。 ちょうど信号があり、よく止まる場所でもあります。 基礎は、構造は、断熱材は、窓は、ドアは、外壁は…と現場の前を通るたび変わ…

言葉のスケッチを集めて家づくり。

// 同じ風景でもカメラで切り取るのと、スケッチをする、あるいはメモをし言葉に残すのとは違います。スケッチも、メモも、私たちは全身で感じることだけを無意識に選択し描いているのです。家づくりも同じ。解答ばかり求めるのではなく、いったん全身をアン…

【収納術】にとらわれない力。

// 収納はダイエットと同じ。星の数ほどのテクニックが紹介されています。どんな方法を試しても、なかなか成功しないのもダイエットと似ているかもしれません。テクニックを学ぼうとすると「学ぶ」ことが面倒になります。しかたがありません。私たちは、そん…

茶の間に倣うこと。

// 日本の家は「用」を限定しないからこそ、無駄なく広く、すっきりと美しい空間の使いこなしがなされてきました。機能よりも「間」=余白や隙間、曖昧さが重視され、そうした感性が家づくりにも生かされてきたのです。「用と美」という言葉があります。数あ…

線から見えてくる家のデザイン。

// 京都・三十三間堂。水平ラインの圧倒的な抑制美。 日本の直線美・西洋の曲線美 地方を旅すると、古い町並や家の造りを丁寧に見学します。 老舗の駄菓子屋、酒屋や町家、古い民家を利用したカフェなどがあると、建物のなかに入って、ぐるりとなかを見回し…

憧れの畳にゴロン生活。

// 好きなときに横になりたい かつて我が家のLDもフローリングでした。 ダイニングテーブルと4脚の椅子、3人掛けのソファ。どこにでもあるLDの光景です。 それが新しい家の理想と信じ込んでいました。 和室が隣接していて、ふだん、襖は開けっ放し。畳にじ…

ベッドのための、おすすめプロポーション考。

// 高齢化社会のなかでは「ベッド」一択 ベッド派か布団派かと問われれば、布団派。 といっても、好きで布団に寝ているわけではなく、ベッド2台を設置する部屋が我が家にはないという理由からです。 ベッドは嫌いではありません。 出張先のホテルでは、ベッ…

イマジネーションの素材。

// 等身大の情報を手づくりする 仕事に行き詰まったとき、助けてくれるノートがあります。 新聞や雑誌、小説、エッセイなど自分の読んだもののなかから「いい文章だな」「自分には書けないな」と思ったり、資料になるなと思ったフレーズを書き留めたノートで…

五感・六感・既視感で感じて観る家。

// 数値に表われない感覚を無視しない いろんな家があります。その家には必ず、人が関わっています。 どんなに性能がよく設備の整った家でも、それをつくった人、そこに住む人に会ったり、話をしてみますと、身体がいっそう暖かくなったり、反対に気持ちも身…

システムキッチンだけではないキッチンの話。

// 対面キッチンと時短料理 ちょっと気分が落ち込んだとき、キッチンに立ちます。 煮物など、いわゆる「おふくろ料理」は得意じゃありませんが、パスタや中華料理はフライパン一つでできるので、よく作ります。 ザクザクっと材料を切り刻んで、ザバッと仕上…

「35坪の家がほしい」の広さの根拠は?

// 家づくりの希望を500出せますか 関西のとある街。 家づくりセミナーの講師として呼んでいただいたときのことです。 いつも通り、約2時間の話を終えたあと、60代のご夫婦に「ちょっと相談があるのですが」と引き留められ、その場でお話をうかがうことにな…

知っていれば得をする「バリアフリー住宅」の考え方。

// 新築の家にもたくさん隠れている「バリア」 取材で新築の家におじゃますると、たくさんのバリアが目についてしまうことがあります。 繰り返しますが、新築で、です。 ちょっと腰を痛めただけで、靴を脱いだり履いたりできそうもない玄関。手すりも椅子も…

子供たちが独立したあとの居間。

夫婦2人に残された広すぎる空間 // 空間の小間割りはやめましょう。 家はROOMではなくSPACEで。家族の気配が感じられる空間構成がベスト。 居間は家族のためのパブリック空間。 子供部屋は、将来のために可変性を考慮する…などなど、 これまで、いろんなこ…

家のなかは引き戸だけで十分という根拠。

// テレビ小説「おしん」に登場する引き戸のこと この春からNHK BSプレミアムで「おしん」(原作 橋田壽賀子)が再放送されています(月~土 7:15~7:30)。 1983年からNHKで1年間放送され、平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%とテレビドラマ史上最高視聴率…

土間の「間」を現代の住宅で応用する。

// 外のようで外ではなく、内のようで内ではない。土間は半分外のようで家の「内」にある空間。何にでも使える機能が「間」のゆたかさです。この曖昧さが日本の伝統家屋の特長で緩衝地帯ともいいます。現代の住宅に生かすヒントを探ってみます。 住居のはじ…

裏も表も太いも短いも「動線計画」。

// 家族の生活動線を分析する 主に住宅内を人が動く経路を動線といいます。エリアを広げて都市のなか、狭めて居室のなかの経路も同じで、どちらも設計時に考えておくと、無駄な動き、余計な面積、場所も少なくて済みます。 百貨店などでは、お客を目的の売り…

壁面コーディネートに挑戦する。

// 日本人の美意識と「インテリア」 これまで、たくさんのお宅を拝見してきましたが、日本の家のインテリアコーディネートはまだまだ未熟、というのが率直な感想です。 もちろん、私自身の未熟さ、自戒を込めてでのお話です。 理由があります。 日本の家屋に…