Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

そして、私たちの「居場所」について。

住まいと空間

平面・立体、デザイン、身体性や居心地の側面から。

【吹き抜け】=胎内回帰のための大らか空間。その計画の基本の基本。

// 明るくて開放的。いやいや、寒さが心配。掃除やメンテナンスは――など、家づくりの際に、迷ってしまうのが吹き抜けを設けるかどうか。ひと昔前までは、エネルギーの無駄、寒くてしようがないなど、マイナス面ばかりが強調されていましたが、断熱水準が上が…

【畳】=控え目で主張しない、用と美を兼ね備えた日本の「家具」の原点。

// 洋風住宅、洋風の暮らしの普及で【畳】のない家が増えています。硬くもなく、柔らか過ぎることもなく、素足に心地よい【畳】は、足に踏まれてもじっと我慢の、日本の家具の原点でもあります。 Contents. 好きなときに横になりたい 千畳敷に寝ても一畳の愉…

【クリスマス/心の空間】=サンタクロースを住まわせる部屋を持てる人。

// 雪の日、寒い日が続いています。こんな日、あなたがふと思い出すあたたかな時間、あたたかな場所って、どんなのですか。あなたの家にサンタさんがきっと来ますように。 Contents. 炎と体温の記憶をたどれば 数字に変換できない大切さ 心の中の収容能力に…

【茶の間】=日本の家の原風景を再確認することで見えてくる、等身大の暮らしと家のかたち。

// 日本の家は「用」を限定しないからこそ、手狭に見えて実は広く、すっきりとした使いこなしがなされてきました。機能よりも「間」=余白や隙間、曖昧さが重視され、そうした感性が家づくりに生かされてきたのです。数ある「間」のなかでも、日本人の原点と…

【土間】=外でも内でもない、曖昧で大らかな家の余白。

// 外のようで外ではなく、内のようで内ではない。土間は半分外のようで家の「内」にある空間。何にでも使える機能が、日本の住居の「間」のゆたかさです。この曖昧さが日本の伝統家屋の特長で緩衝地帯ともいいます。現代の住宅に生かすヒントを探ってみます…

【住空間】=沈黙が聴こえてくる家。空間が微笑んでくれる家。身体と五感を 安心して委ねられる空間か。

// 過剰な情報をもとに、詰め込めるだけ詰め込まれた機能にあふれた家は、饒舌すぎてつまらない。空間にふれることのできる家、沈黙からゆたかさが聴こえてくる家、身を委ねると静かに微笑んでくれる家。そんな家をつくることができたら、どんなに素敵なこと…

【五感】=スペックよりも身体が「感じる」ことに家づくりのキーワードが潜んでいる。

// 性能や設備の優劣、空間やインテリアの美しさだけではなく、私たちは五感、いえ、第六感までも駆使して、瞬間瞬間の家からのメッセージを、全身で感じようとします。これから家のことを計画する人は、耐震性、断熱性などを裏付けのある数値を求めることと…

【重心】=その人、その家族の積み重ねてきたものからしか生まれない空間があります。

// 家とは本来、自分の好きなもの、気持ちのいいものが詰まった空間であるのが理想的です。疲れた身体と心をやさしく包み込んでくれるのは、とっておきの「きれい」の束。気どらず、気張らず、普段着の自分でいながら、日々、「きれい」を感じるために必要な…

【子どもと壁】=ここから先へは行かせない! いざというとき、子どもの前に立ち塞がる「壁」になる。

// かつての日本の家は(小さな家でも)大きな空間をふすまや障子で仕切り、開閉を自在にしながら住みこなす技術が求められました。それが、ある時期からプライバシー確保の名のもとに小さな面積にたくさん壁が設けられ、狭い個室ばかりの家が増えていきます。…

【動線】=【太く】=幅をとる、【短く】=短距離で移動できるが、基本。

// 家づくりの際、大切なキーワードの一つに動線計画があります。動線とは、文字通り動く、つまり移動するための経路。寝室とトイレが離れている、キッチンと洗濯機置き場に移動するたびに、複数の角を曲がる、などは動線がよくないといういわれ方をします。…

【家庭内事故】=濃淡・色彩・サイン・明暗のバリアから考えるケガ予防対策。

// バリアフリーというと段差の解消や手すりの設置などが思い浮かびますが、その人の持つ障害によって、対処すべきバリアは大きく異なります。特に、足腰が弱くなったり、視力の衰えなどは加齢とともに進み、誰もが避けて通ることができません。それだけに家…

【動線】=右回りでエネルギーが高まり、回遊型で飽きない移動が可能になる。

// 子どもの頃、大黒柱の周りをぐるぐる回って遊んだことがあります。目が回ったら反対に回る、そんな単純な遊びですが、どうやら回ることだけにでもパワーを生み出す秘密がありそうです。 Contents. 左脳と右脳のどっちを鍛えるか ヨーガの呼吸でバランスを…

【住宅設計】=「時間」を場面や空間として描く「設計」の醍醐味。

// 目に見える「線」で間取りを描くことも一つの方法。さまざまな暮らしの「時間」から「場」を想像し、そこから間取りのキーワードを可視化することも、設計を考えるうえでは大切なことです。 Contents. 間取り図の概念を壊してみる 時間のバリエーションを…

【パーソナルスペース】=国によってこんなに違う、他人との距離感、自分の領域。

// こんなにも「ソーシャル‐ディスタンス【social distance】=社会的距離」という言葉を頻繁に聞いた時代があったでしょうか。距離と空間は意味が異なるものの、他人との距離感を示す際、「パーソナルスペース」という概念もあります。個人と個人、文化の相…

【家・空間】=家にも人にも「求めすぎないこと」で得られる自由。

// 住宅のかたちに左右される生活など、あってはなりません。人間が空間をねじふせながら、いかようにでも使いこなしていく。そんな創造力が住宅と生活の原点です。 Contents. 空間ごとの使用頻度を見極める 最初から空間を間仕切りしない 建築にねじ伏せら…

【プランニング】=「お客様の希望を100%実現する家」なんかない、と思った方がいい。

// 整理でも整頓でもなく、「編集」という過程を経ることなくして、質のいい結論には至れません。家は買うのはなく、建てる。施主とビルダーとのなれあいではなく、せめぎ合いから生まれる家が、本物。 Contents. 規格住宅と注文住宅の違い 建築と生活を編集…

【玄関】=幸運を引き寄せる入口にするためのデザイン、しつらえ。

// どんな場所でも整理整頓、清潔に保つことは大切ですが、玄関は特に人が出入りする場所であり、運気も出入りする場所。人にとっても、運気にとっても、不潔な玄関に好感を覚える人はいないはずです。 Contents. 玄関は引き戸かドアか 靴を揃えると清々しい…

【バリアフリー】=ほんの少しの発想の転換で、災害や介護を乗り越えられる住まいを実現する。

// 地震、台風、大雨など大きな災害が続く日本列島。その都度、住み慣れた家を失い、生活、介護、子育てなどの場の変更を余儀なくされることがあります。新たな生活の場が快適であればいいのですが、残念ながら、日本の「復興」のなかで、住まいは常に後回し…

【居心地】=人と自然とのつながり、設計と性能、記憶と物語の視点から。

// マニュアル、数値だけで快適な住まいを創ることはできません。居心地のいい空間のデザインには人の記憶、時間の流れまで理解することが求められ、自然とのつながりも無視できません。そうして初めて機能を超えた美しさ、心地よさが体現されるのです。何よ…

【ユニバーサルデザイン】=世代を超える、障害の有無を超える住宅デザインの発想。

// 誰でも一度は聞いたことがありそうな「ユニバーサルデザイン」。しかし、いざ説明しようとすると「バリアフリー」との違いもよく理解していないことに気づきます。身の回りの道具から住宅建築、街づくりまで幅広く応用される「ユニバーサルデザイン」の基…

【軒・庇】=日差しをコントロールしたり外壁を保護するなど、知られざるその機能と効果。

// 住宅の洋風化・欧米化に伴い、軒や庇のない住宅建築を頻繁に見かけるようになりました。雨の少ない欧米の気候風土では納得もできますが、高温多湿で雨の多い日本で、建築スタイルまで乾燥地域と同じでは、どこか違う気もします。日本の伝統でもある、軒や…

【間取り】=素人図面を描くより「言葉」で希望を可視化する。

// 「どのくらいの広さの家が希望ですか」と問われれば、大半の人が30坪とか、35坪とか具体的な数字を出して答えます。「その面積の根拠は」とうかがうと、ほとんどの人が「そんなもんでしょ」とか「以前の家もそうだったので」といった曖昧な答え。ここでは…

【引き戸】=開閉自在、融通性に富んだ日本生まれの建具。

// 日頃、当たり前のように使っていますが、引き戸は日本で生まれた建具。海外の伝統家屋ではほとんど見かけません。ドアの開閉には一定の力と面積が必要になりますが、指1本でも開けることができるのは引き戸ならでは。設置にも少しの幅があればOK。デッド…

【子ども(複数)の部屋】=幼児期はワンルームで一緒、成長したら仕切ることもできる「可変デザイン」。

// 家づくりの際、子ども部屋をどんなふうに計画したらよいのか悩んでしまう、という話をよく聞きます。子どもが独立したあとは物置になってしまった、という話も珍しくありません。子どもにとっても、親にとっても、生涯、無駄にならない子ども部屋にするた…

【寝室】=在宅介護を前提に考えることで、介助する側・される側、双方に理想の空間が見えてくる。

// ベッド派か布団派か問われると、いまやベッドと答える人のほうが圧倒的に増えています。しかし、ベッドを選択するとおのずと寝室の面積は広さが求められ、そこでの介護を視野に入れると、ベッドプラスαの面積と機能が必要になります。新築、リフォームの…

【インテリア】=コーディネートの第一歩は壁面から。揃え過ぎずに美しく揃えるかんたんノウハウ。

// インテリアと聞くだけで興味はあるものの、何から手を付けていいのかわからなくなってしまいます。もともと日本の住まいには飾りを削ぐことで「美」が醸される文化のなかで、私たちは育ってきたのです。それでも何とか、お洒落な空間にしたい。そんなふう…

【収納術】=納める・仕舞う・見せるのバランスで実行する「いい加減」のお片付け。

// 収納の問題はダイエットと同じ。星の数ほどテクニックが紹介されています。どんな方法を試しても、なかなか成功しないのもダイエットと似ているかもしれません。テクニックを学ぼうとすると「学ぶ」ことが面倒になります。しかたがありません。私たちは、…

【照明計画】=明るさよりも陰翳を意識することで、空間は格段に艶っぽくなる。

// 日本家屋や身近な漆器,食物などが「常に陰翳を基調とし、闇と云ふものと切れない関係にある」と綴った文豪・谷崎潤一郎。数十年前まで、日本人の暮らしのなかに当たり前に存在した「陰翳」に美を発見し、その価値を世界に知らしめた功績は、海外でも高く…

【温度・狭さ・動線】=日本の住宅が見落としてきた3つの弱点を整理する。

// 住宅のバリアというと段差解消と手すりの設置くらいしか思い浮かばない人がほとんどではないでしょうか。加齢後、あるいは身体に障害を持って初めて気づくバリアもあります。できるだけコストをかけずに安全な環境をつくることが大切。バリアフリーに関し…

【きれいな家】=神は細部に宿る。見えないところまで丁寧に整えることで立ち上がる「きれい」空間。

// 神は細部に宿る、という言葉があります。英語では【God is in the details】。フランスの作家ギュスターヴ・フローベールの言葉で、ドイツのモダニズム建築家ミース・ファンデル・ローエが標語として使用していたことから広まりました。文字通り、ディテ…