Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

そして、私たちの「居場所」について。

住まいと空間

平面・立体、デザイン、身体性や居心地の側面から。

【狭小の家】=小さな家、小さな幸せの価値の分かる人が、世界の幸せをつくっていける人。

// どんな家づくりにも予算があります。その予算のなかで、大半の家族が少しでも大きな家をと望みます。しかし、すぐに壁に突き当たり、いくつもの夢を諦めてしまってはいないでしょうか。はじめから、小さな家の選択肢が除外されているのが原因の一つかもし…

【居心地】=人と自然、設計と性能、記憶と物語、人とモノとの視点で快適な暮らし、家を考えてみる。

// マニュアル、数値だけで快適な住まいを創ることはできません。居心地のいい空間のデザインには人の記憶、時間の流れまで理解することが求められ、自然とのつながりも無視できません。そうして初めて機能を超えた美しさ、心地よさが体現されるのです。何よ…

【畳】=用と美を兼ね備えた日本の「家具」の原点。アロマテラピー、空気清浄効果も魅力。

// 洋風住宅、洋風の暮らしの普及で【畳】のない家が増えています。硬くもなく、柔らか過ぎることもなく、素足に心地よい【畳】は、足に踏まれてもじっと我慢の、日本の家具の原点。高級絨毯もけっこうですが、畳の美しさ、健康効果も確認しておきましょう。…

【インテリア】=「壁面」から攻略すると、空間のコーディネートは成功しやすくなる。

// インテリアと聞くだけで興味はあるものの、何から手を付けていいのかわからなくなってしまいます。もともと日本の住まいには飾りを削ぐことで「美」が醸される文化のなかで、私たちは育ってきたのです。それでも何とか、お洒落な空間にしたい。そんなふう…

【茶の間】=LDKの文化で失われつつある、日本ならではの「間」の考え方と、その「用と美」を理解する。

// 日本の家は「用」を限定しないからこそ、手狭に見えて実は広く、すっきりとした使いこなしがなされてきました。機能よりも「間」=余白や隙間、曖昧さが重視され、そうした感性が家づくりに生かされてきたのです。数ある「間」のなかでも、日本人の原点と…

【土間】=外でも内でもない、曖昧で大らかな家の余白にくつろぐ。

// 外のようで外ではなく、内のようで内ではない。土間は半分外のようで家の「内」にある空間。何にでも使える機能が、日本の住居の「間」のゆたかさです。この曖昧さが日本の伝統家屋の特長で緩衝地帯ともいいます。現代の住宅に生かすヒントを探ってみます…

【五感】=スペックよりも身体が「感じる」ことに、家づくりのキーワードが潜んでいる。

// 性能や設備の優劣、空間やインテリアの美しさだけではなく、私たちは五感、いえ、第六感までも駆使して、瞬間瞬間の家からのメッセージを、全身で感じようとします。これから家のことを計画する人は、耐震性、断熱性などを裏付けのある数値を求めることと…

【住空間】=沈黙が聴こえてくる家。空間が微笑んでくれる家。

// 過剰な情報をもとに、詰め込めるだけ詰め込まれた機能にあふれた家は、饒舌すぎてつまらない。空間にふれることのできる家、沈黙からゆたかさが聴こえてくる家、身を委ねると静かに微笑んでくれる家。そんな家をつくることができたら、どんなに素敵なこと…

【空間の重心】=その家族の積み重ねてきたものからしか生まれない空間があります。それが固有の美しさ、本当の個性。

// 家とは本来、自分の好きなもの、気持ちのいいものが詰まった空間であるのが理想的です。疲れた身体と心をやさしく包み込んでくれるのは、とっておきの「きれい」の束。気どらず、気張らず、普段着の自分でいながら、日々、「きれい」を感じるために必要な…

【きれいな家】=神は細部に宿る。見えないところまで、一つずつ、丁寧に整えることで現われる魔法。

// 神は細部に宿る、という言葉があります。英語では【God is in the details】。フランスの作家ギュスターヴ・フローベールの言葉で、ドイツのモダニズム建築家ミース・ファンデル・ローエが標語として使用していたことから広まりました。文字通り、ディテ…

【動線】=【太く】=幅をとる、【短く】=短距離で移動できること。

// 家づくりの際、大切なキーワードの一つに動線計画があります。動線とは、文字通り動く、つまり移動するための経路。寝室とトイレが離れている、キッチンと洗濯機置き場に移動するたびに、複数の角を曲がる、などは動線がよくないといういわれ方をします。…

【設計】=「時間」を「場面」に置き換え、間取りやデザインを考える方法。

// 目に見える「線」で間取りを描くことも一つの方法。さまざまな暮らしの「時間」から「場」を想像し、そこから間取りのキーワードを可視化することも、設計を考えるうえでは大切なことです。 Contents. 間取り図の概念を壊してみる 時間のバリエーションを…

【パーソナルスペース】=国によって違う、人との距離感。でも、親子の距離感がいちばん難しい。

// こんなにも「ソーシャル‐ディスタンス【social distance】=社会的距離」という言葉を頻繁に聞いた時代があったでしょうか。距離と空間は意味が異なるものの、他人との距離感を示す際、「パーソナルスペース」という概念もあります。個人と個人、文化の相…

【空間】=家にも人にも「求めすぎないこと」で得られる幸せ、「シンプル」であることのほんとうの効果。

// 住宅のかたちに左右される生活など、あってはなりません。人間が空間をねじふせながら、いかようにでも使いこなしていく。そんな創造力が住宅と生活の原点です。 Contents. 空間ごとの使用頻度を見極める 最初から空間を間仕切りしない 建築にねじ伏せら…

【ユニバーサルデザイン】=世代を超える、障害の有無を超える究極のデザインを住宅に応用する。

// 誰でも一度は聞いたことがありそうな「ユニバーサルデザイン」。しかし、いざ説明しようとすると「バリアフリー」との違いもよく理解していないことに気づきます。身の回りの道具から住宅建築、街づくりまで幅広く応用される「ユニバーサルデザイン」の基…

【壁】=子ども部屋は子どもの人数分つくりたい、という家づくりと子育ての失敗例。

// かつての日本の家は(小さな家でも)大きな空間をふすまや障子で仕切り、開閉を自在にしながら住みこなす技術が求められました。それが、ある時期からプライバシー確保の名のもとに小さな面積にたくさん壁が設けられ、狭い個室ばかりの家が増えていきます。…

【動線】=右回りは生体エネルギーを高め、回遊型は生涯飽きない移動を可能にする。

// 子どもの頃、大黒柱の周りをぐるぐる回って遊んだことがあります。目が回ったら反対に回る、そんな単純な遊びですが、どうやら回ることだけにでもパワーを生み出す秘密がありそうです。 Contents. 左脳と右脳のどっちを鍛えるか ヨーガの呼吸でバランスを…

【プランニング】=「希望を100%実現できる家」なんかないから、家は買うのではなく「建てる」。

// 整理でも整頓でもなく、「編集」という過程を経ることなくして、質のいい結論には至れません。家は買うのはなく、建てる。施主とビルダーとのなれあいではなく、せめぎ合いから生まれる家が、本物。 Contents. 規格住宅と注文住宅の違い 建築と生活を編集…

【災害と住宅】=災害という大きなバリアを乗り越えられる、住まいを考えてみた。

// 地震、台風、大雨など大きな災害が続く日本列島。その都度、住み慣れた家を失い、生活、介護、子育てなどの場の変更を余儀なくされることがあります。新たな生活の場が快適であればいいのですが、残念ながら、日本の「復興」のなかで、住まいは常に後回し…

【家づくり】=成功のカギは、言葉の束を集めて「暮らし」のイメージを可視化すること。

// どんな天才でも少しの努力もなしに、創造の種が湧き出てくることはありません。ひらめくためには、どれだけの素材を有しているか、その素材をどんなふうに料理をするかといったアレンジのノウハウが大事です。家づくりに際しては、情報が多いことに越した…

【転倒】=外でも家でも、転んでケガをしないための三つの対策。

// 外でも家でも多いのが転倒事故。滑ったり、つまずいたり。さまざまですが、少しの対策、注意で防ぐことは可能です。キーワードは、「ぬ・か・づけ」。濡れているところ、階段、片付け――などですが、日常に潜むバリアを改めて検証。 Contents 横断歩道とマ…

【玄関】=幸運を引き寄せるデザインと機能の考察。

// どんな場所でも整理整頓、清潔に保つことは大切ですが、玄関は特に人が出入りする場所であり、運気も出入りする場所。人にとっても、運気にとっても、不潔な玄関に好感を覚える人はいないはずです。 Contents. 玄関は引き戸かドアか 靴を揃えると清々しい…

【キッチン】=メーカー製かオリジナル造り付けか。「システム」の意味をいま一度、問い直す。

// キッチンは主婦の城、と呼ばれたのは昔の話。いまや、家族の数だけ、生活スタイルの数だけキッチンのスタイルがあり、男性も子どもも集うスペースとして大切な空間に変化しつあります。いわゆるシステムキッチンも素敵ですが、自分なりのイメージや作業ス…

【温度・狭さ・動線】=日本の住宅が見落としてきた3つの弱点、バリアを検証する。

// 住宅のバリアというと段差解消と手すりの設置くらいしか思い浮かばない人がほとんどではないでしょうか。加齢後、あるいは身体に障害を持って初めて気づくバリアもあります。できるだけコストをかけずに安全な環境をつくることが大切。バリアフリーに関し…

【間取り】=まずは「言葉」で空間を可視化する。図面から家づくりを始めてはいけません。

// 「どのくらいの広さの家が希望ですか」と問われれば、大半の人が30坪とか、35坪とか具体的な数字を出して答えます。「その面積の根拠は」とうかがうと、ほとんどの人が「そんなもんでしょ」とか「以前の家もそうだったので」といった曖昧な答え。ここでは…

【nLDK否定論】=「Room=居室」の数ではなく「Space=空間」で考えると、家はもっと美しく、大らかになる。

// 日本の家はこれまで「LDK」に代表されるように居室=Roomを基本に家づくりを考え、Roomの数で家のステイタスを主張してきました。しかし、小間割りにされた居室の数ではなく、大きめの空間=Spaceで家の有り様を想像してみると、縦にも横にもひろがりが生…

【寝室】=在宅介護を前提に考えることで、介助する側・される側、双方に理想の空間が見えてくる。

// ベッド派か布団派か問われると、いまやベッドと答える人のほうが圧倒的に増えています。しかし、ベッドを選択するとおのずと寝室の面積は広さが求められ、そこでの介護を視野に入れると、ベッドプラスαの面積と機能が必要になります。新築、リフォームの…

【インテリア/照明】=明るさよりも陰翳を意識することで、空間は格段に艶っぽくなった。

// 日本家屋や身近な漆器,食物などが「常に陰翳を基調とし、闇と云ふものと切れない関係にある」と綴った文豪・谷崎潤一郎。数十年前まで、日本人の暮らしのなかに当たり前に存在した「陰翳」に美を発見し、その価値を世界に知らしめた功績は、海外でも高く…

【引き戸】=開閉自在でコスパも優秀。日本が世界に誇るバリアフリー建具の利点を整理する。

// 日頃、当たり前のように使っていますが、引き戸は日本で生まれた建具。海外の伝統家屋ではほとんど見かけません。ドアの開閉には一定の力と面積が必要になりますが、指1本でも開けることができるのは引き戸ならでは。設置にも少しの幅があればOK。デッド…

【吹き抜け】=胎内回帰のための大らか空間。その計画の基本の基本。

// 明るくて開放的。いやいや、寒さが心配。掃除やメンテナンスは――など、家づくりの際に、迷ってしまうのが吹き抜けを設けるかどうか。ひと昔前までは、エネルギーの無駄、寒くてしようがないなど、マイナス面ばかりが強調されていましたが、断熱水準が上が…