Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

そして、私たちの「居場所」について。

住まいと空間

平面・立体、デザイン、身体性や居心地の側面から。

「茶の間」の原点を再確認することで、等身大の住まいのかたちが見えてくる。

// 日本の家は「用」を限定しないからこそ、手狭に見えて実は広く、すっきりとした使いこなしがなされてきました。機能よりも「間」=余白や隙間、曖昧さが重視され、そうした感性が家づくりに生かされてきたのです。数ある「間」のなかでも、日本人の原点と…

動線計画から始める家づくりは、パズルの組み合わせのようになるのでおすすめできません。

// 家づくりの際、大切なキーワードの一つに動線計画があります。動線とは、文字通り動く、つまり移動するための経路。寝室とトイレが離れている、キッチンと洗濯機置き場に移動するたびに、複数の角を曲がる、などは動線がよくないといういわれ方をします。…

日本の家には、やっぱり軒や庇。日射コントロールや外壁保護など余りある恩恵がある。

// 住宅の洋風化・欧米化に伴い、軒や庇のない住宅建築を頻繁に見かけるようになりました。雨の少ない欧米の気候風土では納得もできますが、高温多湿で雨の多い日本で、建築スタイルまで乾燥地域と同じでは、どこか違う気もします。日本の伝統でもある、軒や…

ドアと引き戸を比べると、引き戸が多いほうが圧倒的に開放感あふれる家になる。

// 日頃、当たり前のように使っていますが、引き戸は日本で生まれた建具。海外の伝統家屋ではほとんど見かけません。ドアの開閉には一定の力と面積が必要になりますが、指1本でも開けることができるのは引き戸ならでは。設置にも少しの幅があればOK。デッド…

エアコン選び(冬期)の際は、家電量販店よりビルダーに相談したほうがいいかもしれないという理由。

// かつて、エアコンといえば「冷房」のイメージが強く、特に北国では「暖房」に使うことが難しい時代がありました。しかし、設備の性能と同時に、断熱などの住宅性能の進化に伴い、エアコンは四季を通じて使用できる設備として、日本の暮らしに定着しつつあ…

土間の「間」を現代の住宅で応用する。

// 外のようで外ではなく、内のようで内ではない。土間は半分外のようで家の「内」にある空間。何にでも使える機能が、日本の住居の「間」のゆたかさです。この曖昧さが日本の伝統家屋の特長で緩衝地帯ともいいます。現代の住宅に生かすヒントを探ってみます…

システムで考えるか、オリジナル・造り付けで考えるかというキッチンの選択肢。

// キッチンは主婦の城、と呼ばれたのは昔の話。いまや、家族の数だけ、生活スタイルの数だけキッチンのスタイルがあり、男性も子どもも集うスペースとして大切な空間に変化しつあります。いわゆるシステムキッチンも素敵ですが、自分なりのイメージや作業ス…

インテリアを確実にセンスアップさせる【壁面コーディネート】の第一歩。

// インテリア、と聞くだけで興味はあるものの、何から手を付けていいのかわからなくなってしまいます。もともと日本の住まいには飾りがないことで「美」が醸され、飾りつけるとは真逆の文化のなかで、私たちは育ってきたのです。それでも何とか、お洒落な空…

ベッドを前提とした寝室の広さは、在宅介護を前提に決めておく。

// ベッド派か布団派か問われると、いまやベッドと答える人のほうが圧倒的に増えています。しかし、ベッドを選択するとおのずと寝室の面積は広さが求められ、そこでの介護を視野に入れると、ベッドプラスαの面積と機能が必要になります。新築、リフォームの…

知っていれば得をする「バリアフリー住宅」の考え方。

// 段差を解消して、手すりを付ければバリアフリー、と考えるのが、これまでの日本の住宅におけるバリアフリーの基本でした。しかし、生命に危険を及ぼすバリアは、目に見えないところから、目に見えていても、気づかないところまで幅広く身近に存在するよう…

「陰」=Shadeと「影」=Shadow で考える、絵画や写真や文章の深みについて。

// Contents. 線で形を描くことの難しさ 無意識の中で眺める輪郭 陰影とシルエット【silhouette】 明る過ぎると少し疲れる 線で形を描くことの難しさ 絵画教室に通ったことがあります。 父方の祖父や叔父2人が 画家であったことで(とても貧乏な)、 自分も…

美しく暮らすセンスを磨くための意識とルールと、その原点。

// 家とは本来、自分の好きなもの、気持ちのいいものが詰まった空間であるのが理想的です。疲れた身体と心をやさしく包み込んでくれるのは、とっておきの「きれい」の束。気どらず、気張らず、普段着の自分でいながら、日々、「きれい」を感じるために必要な…

大きな家が「ゆたかな家」とは限らない。【Room】より【Space】で考える家づくり。

// 日本の家はこれまで「LDK」に代表されるように居室=Roomを基本に家づくりを考え、Roomの数で家のステイタスを主張してきました。しかし、小間割りにされた居室の数ではなく、大きめの空間=Spaceで家の有り様を想像してみると、縦にも横にもひろがりが生…

災害のあとに見えてくる新しいバリア。

// 地震、台風、大雨など大きな災害が続く日本列島。その都度、住み慣れた家を失い、生活、介護、子育てなどの場の変更を余儀なくされることもあります。新たな生活の場が快適であればいいのですが、残念ながら、日本の「復興」のなかで、住まいは常に後回し…

初めてなのに、懐かしく静謐な家。

// どこかで会ったような気がする人がいます。どこかで見たような風景、家。思い出そうとしても、なかなか記憶が甦らない。それは既視感=デジャビュかもしれません。曖昧だけれど、どこか懐かしく、温かい。ひょっとして、前世で出合った風景や人なのでしょ…

吹き抜けと胎内回帰。

// 明るくて開放的。いやいや、寒さが心配。掃除やメンテナンスは――など、家づくりの際に、迷ってしまうのが吹き抜けを設けるかどうか。ひと昔前までは、エネルギーの無駄、寒くてしようがないなど、マイナス面ばかりが強調されていましたが、断熱水準が上が…

丁寧な暮らしがつくる【きれいな家】。

// 神は細部に宿る、という言葉があります。英語では【God is in the details】。フランスの作家ギュスターヴ・フローベールの言葉で、ドイツのモダニズム建築家ミース・ファンデル・ローエが標語として使用していたことから広まりました。文字通り、ディテ…

外でも家でも、滑って転ばない「ぬ・か・づけ」対策。

// 外でも家でも多いのが転倒事故。滑ったり、つまずいたり。さまざまですが、少しの対策、注意で防ぐことは可能です。キーワードは、「ぬ・か・づけ」。濡れているところ、階段、片付け――ですが、日常に潜むバリアを改めて検証。 Contents 雨の日は横断歩道…

【家庭内事故】=その視力が危ない。

// 階段を踏み外しそうになって 左目がかすんでいます。 まったく見えないわけではないのですが、食品用のラップを二重に眼球に貼りつけたような状態でしか見えないのです。 重度のドライアイに、直線が歪んで見える黄斑前膜、飛蚊症が重なります。 白内障の…

室内干しのメリットと速く乾かすエアコン活用法。

// 梅雨の時期も寒い冬の期間も、外干しが難しくて困ってしまいます。部屋干しするにはそれなりのスペースも必要ですし、季節によってはカビの原因にも。エアコンを上手に使って快適な洗濯&室内干し。 Contents. 美しい外観と洗濯物のある風景 世界各国「外…

言葉のスケッチを集めて家づくり。

// 同じ風景でもカメラで切り取るのと、スケッチをする、あるいはメモをし言葉に残すのとは違います。スケッチも、メモも、私たちは全身で感じることだけを無意識に選択し描いているのです。家づくりも同じ。解答ばかり求めるのではなく、いったん全身をアン…

【収納術】にとらわれない力。

// 収納の問題はダイエットと同じ。星の数ほどテクニックが紹介されています。どんな方法を試しても、なかなか成功しないのもダイエットと似ているかもしれません。テクニックを学ぼうとすると「学ぶ」ことが面倒になります。しかたがありません。私たちは、…

線から見えてくる家のデザイン。

// 京都・三十三間堂。水平ラインの圧倒的な抑制美。 日本の直線美・西洋の曲線美 地方を旅すると、古い町並や家の造りを丁寧に見学します。 老舗の駄菓子屋、酒屋や町家、古い民家を利用したカフェなどがあると、建物のなかに入って、ぐるりとなかを見回し…

憧れの畳にゴロン生活。

// 好きなときに横になりたい かつて我が家のLDもフローリングでした。 ダイニングテーブルと4脚の椅子、3人掛けのソファ。どこにでもあるLDの光景です。 それが新しい家の理想と信じ込んでいました。 和室が隣接していて、ふだん、襖は開けっ放し。畳にじ…

イマジネーションの素材。

// 等身大の情報を手づくりする 仕事に行き詰まったとき、助けてくれるノートがあります。 新聞や雑誌、小説、エッセイなど自分の読んだもののなかから「いい文章だな」「自分には書けないな」と思ったり、資料になるなと思ったフレーズを書き留めたノートで…

五感・六感・既視感で感じて観る家。

// 数値に表われない感覚を無視しない いろんな家があります。その家には必ず、人が関わっています。 どんなに性能がよく設備の整った家でも、それをつくった人、そこに住む人に会ったり、話をしてみますと、身体がいっそう暖かくなったり、反対に気持ちも身…

「35坪の家がほしい」の広さの根拠は?

// 家づくりの希望を500出せますか 関西のとある街。 家づくりセミナーの講師として呼んでいただいたときのことです。 いつも通り、約2時間の話を終えたあと、60代のご夫婦に「ちょっと相談があるのですが」と引き留められ、その場でお話をうかがうことにな…