Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

そして、私たちの「居場所」について。

言葉と旅と本

忘れられない言葉や旅や本、日々の心のありよう。

【撮影】=少しの工夫でプロ並みの「建築写真」Ⅱ=ブルーアワー編=。

// 建築写真。いろんな撮り方があります。今回、おすすめしたい写真は、薄暮(トワイライト)タイムの住まいの表情。「マジックアワー」や「ブルーアワー」と呼ばれますが、青や藍がきれいなことから、ここでは「ブルアワー」とします。構図などは【撮影】の…

【小さな家のローラ】=家のかたち、暮らしの文化が違っても家族の本質って変わらないんだ。

// もう30年以上も前、土曜の夕方に欠かさず観ていたNHKテレビの「大草原の小さな家」。BSプレミアムで、再放送が始まりました。その原作「大きな森の小さな家」を安野光雅さんが絵本に描きおろした作品です。 Contents. 活字と絵で甦るインガルス一家 安野…

【オズの魔法使い】=ドロシーが心の底から帰りたかった「家」のかたち、「おうち」のある場所。

// 家は二、三度ぐるぐる回ってゆっくりと宙に昇ってゆきました。ドロシーは風船の中で昇っていっているような感じがしました――そして、ドロシーの旅が始まります。旅の終わりには、あまりにも有名なあのフレーズ。ドロシーが帰りたかったのは故郷や家、家族…

【撮影】=少しの工夫でプロ並みの「建築写真」。

// 新築やリフォームの完成時に、記録として写真に残しておきたいという人は少なくありません。ビルダーから撮影の依頼があった際、私は必ずビルダー用のデータとプリントとは別に、施主の記念用にとDVD1枚とフォトブックをセットで納品するようにしていま…

【林住期】=人生後半は「身軽さ」よりも「己(み)軽さ」で生きる。

// 家族をもって、家を建てて、お金を稼いで、気が付いたら、老年。果たして自分の人生は何だったのだろうと振り返る人も少なくありません。多くの情報、お金、人脈を得てもなお不自由で満たされないのはなぜなのかしら。 Contents. 中年から老年はあっとい…

【締切】=「もっと」を減らし、「しない」を増やすことで得られるしあわせ。

// もっとほしい。もっと生きたい。もっと前に。もっと大きく。人生は限界、締め切りだらけなのに、私たちはいつも「もっと」を望みます。何かを「しない」ことは罪悪なのでしょうか。人生にもいつか終わりが訪れます。その締め切りを意識すること、しないこ…

【建築家たちの名言】=Less is More――直線は人間のものであり、曲線は神のものである――そして。

// このブログでは繰り返し、家や暮らしを、ビジュアルではなく「言葉」で考えることの大切さを述べてきました。特に、失敗の少ない家づくりのためには、どれだけ多くの「言葉」を自分の内側から拾い集めたかで決まるといっても言い過ぎではありません。私た…

【Home or House?】=インドの旅と日本の被災地で学んだ、そこで住むこと、生きること、尽くすこと。

// 今年も日本の各地が深刻な災害に見舞われました。その都度、多くの人が家を失い、不自由な暮らしを余儀なくされています。そんなニュースを見るたびに思い出すのが、インドの旅と東日本大震災のあとの被災地での出来事。 災害のあとさきに私たちが失うも…

【家づくり】=「言葉」を集めて潜在する願いを整理する。まずは「50」のメモを書き出してみる。

// キーワードをいくつ自分のものとして抽出し、保持できるか。どんな仕事でもそうですが、家づくりも例外ではありません。いくつもの言葉を持ち、その言葉からビジュアルを生成し、建築という三次元に立ち上げる。このプロセスが、家づくり成功の秘訣といえ…

【遺伝子/オキシトシン】=お金もかからず、すぐに遺伝子がONになり免疫力が上がる、感謝と祈りの効能。

// いやなことがあると落ち込みます。いいことがあるとうれしい。よくても、悪くても、私たちは、その折々で置かれている状況だけを見つめて、揺れています。意地をはったり、嫉妬をしたり、恨んだり、怒ったり。分かっていても、やめられない。この問題、苦…

【ダイエット】=生涯の運命はことごとく過食により起る、という江戸時代の教え。

// 飽食の現代からさかのぼること数百年、数千年前から、過食の弊害が指摘されてきました。自分の健康だけではなく、異国の子どもたちの成長や海や大地、空までも美しく保つ【食】の影響、そしてその節制について。 Contents. 日本の主食はトウモロコシ? 大…

【マローンおばさん】=いつも、ここではない「どこか」を求めている私たちの居場所。

// 私たちはいつも、ここで生きながらどこかを求め、誰かといながら孤独を感じています。あなたのほんとうの居場所は、と問われて黙り込んでしまう人は、いったい、どれくらいいるでしょう。そんなときに、闇に覆われた心にぽっと灯りをともしてくれるのが「…

【相づち】=相手の気分を盛り上げる「あいうえお」「さしすせそ」「はひふへほ」言葉。

// 会話は人と人との間で成立します。プライベートでも仕事面でも、どうせ言葉を交わすのなら、相手にいい気分になってもらいたいもの。家庭からビジネス、恋愛まで、あらゆる場面ですぐに使えて、コミュニケーションを円滑にするには、きちんと相づちを使え…

【聞く・聴く】=相手を受け止める、つながる、知ることで、人間関係がよくなる極意。

// 誰かと話をしたいという気持ちの根底には、自分の話を聴いてほしいという自分優先の願望が潜んでいます。しかし、わずか3分でも、相手から何のコメントもなく、自分の話を聴いてもらったという経験を持つ人はどれくらいいるでしょう。3分間、自分の意見…

【夜と霧】=「創造する喜び」を別の世界への通路として紡ぐこと。

// 読書の際、気になった文章は2Bの鉛筆で線を引きます。すごい話だ、上手な表現だなあと思った部分が多いときには、ページの端を折ります。ですから、書棚にある本は全てボロ雑巾みたいになってしまいます。読み終えると、線を引いたり、端を折ったページ…

【まど・みちお】=生きている奇跡に注がれる少し鋭く、どこまでもやさしい視線。

// まど・みちおさんといえば「ぞうさん」「おさるがふねをかきました」「やぎさん ゆうびん」「一ねんせいになったら」など、誰もが一度は聴いたことのある歌の作詞作詞家として知られています。童話詩人としても「てんぷらぴりぴり」(大日本図書)、「ま…

【ぼくを探しに】=人と比べちゃだめだからね。

// 仕事がうまくいかいのは、自分のせい。彼女に嫌われたのは、自分のせい。もっと仕事ができたなら。もっとお金があったなら。私たちはついつい、欠けたものばかりを見つめてしまいます。でも、ほんの少し違う角度から自分を眺めてみると、素敵な自分を発見…

【ねずみ女房】=何かが足りない日常のなかで「星」を見つける。

// ありきたりの日常のなかで「ねずみ女房」は何がほしいのかわかりません。何かが足りないのです。そんなある日、ハトと出会い、外の世界のことを知ります。そして、ハトとの別れの日「ねずみ女房」は初めて星の美しさを知ります。私たちが大人になっていく…

【思考と言葉】=その考え、その言葉に気をつけなさい。それはいつか【運命】になるから。

// ネットで、こんな言葉の束を見つけました。上手いことまとめられるものだなあと感心しながら読みました。以前も「性格は『顔』ではなく短い『言葉』に――」(下記参照)で自分のことと照合してみましたが、なるほどと思うところが多々あります。自分は心理…

【ゲド戦記】=大切なことほど目に見えない――自分の「影」に隠れた人生の真実。

// 影はしばしば、私たちが願う方向とは逆に作用し、自我との対決を迫ります。その対決は、生死をかけた過酷な戦いとなることもありますが、それが導きとなり得ることは少なくありません。影のないところに光はなく、光のあるところには必ず影があります。そ…

【アンネの日記】=少しの背伸びをするだけで手が届きそうだった家族の「居場所」。

// アンネという言葉を目にしたり、耳にするだけで、胸が苦しくなり、少しだけ暖かくなります。極限ともいえる恐怖のなかにあってもなお、日記を綴り、言葉の中に、夢を描き続けた少女。彼女のことを思い起こすたび、人間の持つ可能性と、恐ろしさを同時に感…

【おじいさんと犬】=雨の日も風の日もゴミを拾い続ける一人と一匹の物語。

// モノを持ちすぎない、リサイクルを徹底する、ミニマリストへの憧憬。人とモノとの関係は暮らしとゴミの関係に直結します。ご近所のおじいさん、毎日、愛犬との散歩の途中でゴミを拾っていることに気づきました。小さなことでも、自分にできることから黙々…

【瞑想・マインドフルネス】=心をいま・ここに向け、自分に還り、自分を癒す小さな習慣。

// 放っておくと身体も脳も心もずっと動いています。少し落ち着こうと、その場で座って、目を閉じ、呼吸を深くします。でも、わずか3分でも、そうするのが難しいのです。私たちは自分の意志で、短い時間すら、自分をコントロールできなくなりつつあります。…

【ちいさいおうち】=変わらないものの中にこそ、大切なことがあるというお話。

// 絵本を読む時間は、マンガをめくるときに流れる時間とは少し異なります。人生の中で絵本にふれる時間は、他の書籍やメディアに比べると、圧倒的に少ないことがわかります。だからこそ、大人になっても子どもの本や絵本にふれることが大切なのかもしれませ…

【野いちご】=夢見ることを断ち切られた老人たち、その魂のゆくえ。

// 高齢の家族の反対を押し切って実現したはずの新築やリフォーム。完成後間もなく、家を新しくすることに反対していた祖父美や両親が健康を損なったり、最悪の場合、亡くなってしまうことがあります。長年そこに住んできた人にとって、家やそこでの家族の記…

【潜在意識】=言葉は常に肯定的・現在進行形で語ること。そうすることで、願いはやがて現実になる。

占いの類には一切興味がありませんでした。雑誌や新聞で、今月、今週、今日の占いに目がいくことはありますが、5分もすれば、忘れてしまいます。しかし、先日、親しい人から「自分のことを調べてみては」とアドバイスされたことをきっかけに、姓名判断や四…

【すばらしい季節】=ターシャ・テューダー「平凡な毎日を自分の手で希望に変えること」。

// 絵本作家として活躍し、92歳で亡くなるまで自然に寄り添った生活を慈しんだターシャ・テューダー。まるで絵本の世界に迷い込んだような18世紀風のコテージは、NHKのドキュメンタリーや映画などですっかり有名になりました。女手ひとつで4人の子供を育て…

【100万回生きたねこ】と【星の王子さま】に共通する生命への誠実さ。

// 雪の季節になると、必ずページを開きたくなる本があります。「100万回生きたねこ」(作・絵 佐野洋子 講談社)と「星の王子さま」(サン=テグジュペリ 新潮文庫ほか)です。この何十年、毎年この季節にだけ読み返している、宝物みたいな2冊。意味や答え…

【ソロー 森の生活】=思索のため、友のため、社会のため、孤独のための椅子。

// ソローはいいます。「質素な生活こそが、贅沢な生き方」。お金や便利さだけを望んでいるわけではないのに、人間は、どうしてそんなにあくせく暮らすようになったんだろう。そんなふうに、森の中で思索を続けるのです。170年以上も前、いまと比べ何もない…

【おわりの雪】=雪の日にこそページを開きたい、生と死をめぐる静かな寓話。

// Contents. ミュウという鳴き声 時間が消えそうな日 かけがえのないもの ミュウという鳴き声 鈍色の低い空を仰ぎ、舞い降りてくる雪の欠片を眺めていると、遠い記憶にたどり着きます。 ミルフィーユのように幾重にもなった記憶の皮膜を一つずつ剥がしてよ…