Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

そして、私たちの「居場所」について。

住まいと文化

伝統と文化の視座から考える住まいと人の関わり。

食事も暮らしも「腹七分目」で起きる素敵な奇跡。

// 日本には古くから「腹八分目」という言葉があります。何事も、ほどほどのほうがいい結果を招く。少食が健康を保つなど、短いその一言に哲学さえ感じてしまいます。最近は「腹七分目」が健康だけでなく、長寿のもとになるとの説が相次いで発表されています…

曖昧でしなやかな本と建築について。

// 家づくりの際、機能や目的を追求し過ぎると、いつしか身体も心もこわばってしまいます。思考が型にはまり、身動きできなくなくなることも。理想の体現も必要ですが、曖昧な空間に身を委ねてみることも大切です。グラデーションに内在する色を楽しみ、大き…

家の囁き=音や言葉を介さない美しさについて。

// Contents 家からの声に耳を澄ます 余白の感じられる家がいい 一輪の花に宿る宇宙 見えないことで描かれる輪郭 Active white spaceの効能 主張を抑えた静けさに宿る【美】 家からの声に耳を澄ます 取材や撮影でおじゃまする家が、年間、50軒ほどだった時期…

ガラクタは礼をもって捨てるべし。

// 収める、整理する、片付ける。わかってはいますが、それができないモノとのつきあい。捨ててしまえば済むのでしょうが、それができないのです。捨てられない、片付けられない気持ちの心理、ガラクタと化していくモノたちが人生に与える影響。 Contents 10…

イライラ・カリカリ ・ピリピリしない家。

// ワンワン、ニャーニャー、ざあざあ、イライラ、カリカリ…などの擬音語や擬態語をオノマトペといいます。外国の方々が、日本語を学ぶ際に苦労するのも、このオノマトペ。感覚的なものが多いのですが、正式な日本語に直すとかえって通じないこともありそう…

人と家と街と、音の間にあるもの。

// 目で見て、耳で聞き、肌でふれる。味覚や臭覚を含め、私たちは、常に五感を駆使して、目の前の現実を捉え、リスクを回避しながら生きています。なかでも「音」はときに視覚以上に動作や意思決定に影響を与え、長い時を経てもなお記憶に刻まれます。懐かし…

横書き・縦書き・家づくり、それぞれの違和感。

// 漢字もひらがな、カタカナも、もとはといえば縦書きで記されることを前提にデザインされた文字です。しかし、このブログがそうであるように、いまや日本人の誰もが横書きでメッセージを表わしている時代。日本語、編集の原点を辿ると、家づくりにも意外な…

トイレ掃除をしても運気は上がらないという証拠。

// 神様がいる。掃除をすると運気が上がる。金運、強運、何でも期待できる。トイレ掃除には、なぜか、スピリチュアルな言葉がついてまわります。それだけアンタッチャブルな空間といえるのかもしれません。トイレに関する、けっして汚くはないお話のあれこれ…

ちょっとだけ正座。

// 正座というと、しびれる、膝が痛いなど、あまりいいイメージがありませんが、腰痛改善や睡眠の質の向上、産後の体力回復など、さまざまな効果があります。ヨーガのポーズの一つでもありますが、意外にも、日本での正座の歴史はまだ100年程度。痛くない程…

漆器、日常使いの贅沢。

// 英語で「japan」と訳される日本の伝統工芸品「漆」。世界から垂涎の的とされる漆の器を日常使いにする歓びは、ひとしおです。伝統の「用と美」を創る職人の世界。 木地師と塗師の手業 漆を塗った器を漆器といいます。 その漆器を作る職人さんの話をうかが…

小さな家を建てる意味。

// どんな家づくりにも予算があります。その予算のなかで、大半の家族が少しでも大きな家をと望みます。しかし、すぐに壁に突き当たり、いくつもの夢を諦めてしまってはいないでしょうか。はじめから、小さな家の選択肢が除外されているのが原因の一つかもし…

【ファインダー・24㎜・5万円以下】のカメラ選び。

// スマホで簡単に写真が撮れる時代。でも、画角や画質、ノイズなど細かなところでは、まだまだカメラの性能に軍配があがります。もう少し本格的に写真を撮りたい人のために考えたのが【ファインダー・24㎜・5万円以下】という3つのキーワード。写真は記憶…

災害と本と言葉と祈り。

// 地震、水害など、大規模な災害が起きるたび、自分には何ができるだろうかと考えてしまいます。しかし、ボランティア、募金など、すぐに行動を起こせる人ばかりとも限りません。いま、この場でできることを考えてみました。 被災地で歓迎された「本」 東日…

余白の美、沈黙、あるいは「間抜け」。

// スケジュールが埋まっていないと不安でしかたがない日々。日々の暮らしはモノに囲まれ、都市にも地方にも隙間がなくなり、隙間や余白が罪であるかような家やインテリアが主流です。私たち日本人は、何もない「間」に宇宙を感じ、沈黙に言葉を聴き、「余白…

炎と神様と家族とキャンドル。

// 日本の家の中心「竈(かまど)」 文字通り、釜をかける場所であり、囲炉裏とともに家を象徴する火所とされてきた「竈(かまど)」。 囲炉裏は主に東日本に多く、竈は中国から入ってきたことから、最初は西日本を中心に広まったといわれます。 古い民家で…

職人さんの仕事を受け継ぐ意味。

// 大工さんが入る前の職人さんたち 家をつくるのは大工さんというのが、私たちのイメージです。 が、家づくりには、いくつもの分野の職人さんたちの技術が駆使され、集積されています。 既存の家を解体するのは解体の専門業者さんがいて、地盤調査も大工さ…

誰にもわからない「坪単価」。

// 計算次第で高くも安くも チラシでよく目にする「坪単価」。 「坪単価で家の値段を判断してはいけません」と、あちこちで書かれているにもかかわらず、ついつい業者さんに「おたく、坪、ナンボですか」と聞いてしまう「坪単価」。 ご存じのように、1坪(…

犬とおじいさんのエコロジー。

// リサイクルは突き詰めない 外で飲むときには、ビール、そのあと焼酎のお湯割り。家では食事と一緒にワインか日本酒(純米酒)をグラスに1杯ほど。 ワインや純米酒というとカッコいいのですが、紙パックか2リットル瓶の大きなものを買い置きしています。…

家具を選ぶ前に考えておくこと。

// 建築費の3~4割が追加費用になる現実 家を建てるときの費用は、建築費だけではありません。 この家は坪60万円、70万円…といった話をよく聞きますが、実際には、どこまで含んでの「坪単価」なのか、はっきりしないのです。 建築費のみならず、外溝工事費…

日本人特有のエリア感覚「結界」の応用。

// 紙や布1枚で世界を分離する文化 結界という言葉をご存知でしょうか。 主に俗世界と神聖な場を区切る意味として使われます。 寺社では山門や鳥居などを結界としており、一般社会と清浄な場とを分ける例としては、高野山や比叡山がそれに相当します。 そう…

本棚の整理は「再読」から。

// 蔵書がカビだらけになる理由 本好きの人は少なくありません。 新築やリフォーム計画時には、自分の書斎とまではいかなくとも、できるだけたくさんの書棚を設け、毎日本を眺めながら暮らしたいと望む人もたくさんいます。 書棚をたくさんほしいという人は…

少しの工夫でプロ並みの建築写真。

新築やリフォームの完成時に、記録として写真に残しておきたいという人は少なくありません。 ビルダーから撮影の依頼があった際、私は必ずビルダー用のデータとプリントとは別に、施主用にと記念のDVD1枚とフォトブックをセットで納品するようにしています…

照明は「闇」の演出と心得る。

// 明るさと闇の間が消えつつある暮らし // インド北部のあるいなか町を歩いていたときのことです。 現地で知り合った人から夕食に誘われ、郊外のご自宅におじゃますることになりました。 駅で待ち合わせをし、そこから細い道を縫うようにして家に向かいます…