Where we belong【家を知る・家に住む・この家で生きる】.

そして、私たちの「居場所」について。

住まいと文化

伝統と文化の視座から考える住まいと人の関わり。

漆器、日常使いの贅沢。

// 英語で「japan」と訳される日本の伝統工芸品「漆」。世界から垂涎の的とされる漆の器を日常使いにする歓びは、ひとしおです。伝統の「用と美」を創る職人の世界。 木地師と塗師の手業 漆を塗った器を漆器といいます。 その漆器を作る職人さんの話をうかが…

小さな家を建てる意味。

// どんな家づくりにも予算があります。その予算のなかで、大半の家族が少しでも大きな家をと望みます。しかし、すぐに壁に突き当たり、いくつもの夢を諦めてしまってはいないでしょうか。はじめから、小さな家の選択肢が除外されているのが原因の一つかもし…

【ファインダー・24㎜・5万円以下】のカメラ選び。

// スマホで簡単に写真が撮れる時代。でも、画角や画質、ノイズなど細かなところでは、まだまだカメラの性能に軍配があがります。もう少し本格的に写真を撮りたい人のために考えたのが【ファインダー・24㎜・5万円以下】という3つのキーワード。写真は記憶…

災害と本と言葉と祈り。

// 地震、水害など、大規模な災害が起きるたび、自分には何ができるだろうかと考えてしまいます。しかし、ボランティア、募金など、すぐに行動を起こせる人ばかりとも限りません。いま、この場でできることを考えてみました。 被災地で歓迎された「本」 東日…

余白の美、沈黙、あるいは「間抜け」。

// スケジュールが埋まっていないと不安でしかたがない日々。日々の暮らしはモノに囲まれ、都市にも地方にも隙間がなくなり、隙間や余白が罪であるかような家やインテリアが主流です。私たち日本人は、何もない「間」に宇宙を感じ、沈黙に言葉を聴き、「余白…

炎と神様と家族とキャンドル。

// 日本の家の中心「竈(かまど)」 文字通り、釜をかける場所であり、囲炉裏とともに家を象徴する火所とされてきた「竈(かまど)」。 囲炉裏は主に東日本に多く、竈は中国から入ってきたことから、最初は西日本を中心に広まったといわれます。 古い民家で…

職人さんの仕事を受け継ぐ意味。

// 大工さんが入る前の職人さんたち 家をつくるのは大工さんというのが、私たちのイメージです。 が、家づくりには、いくつもの分野の職人さんたちの技術が駆使され、集積されています。 既存の家を解体するのは解体の専門業者さんがいて、地盤調査も大工さ…

誰にもわからない「坪単価」。

// 計算次第で高くも安くも チラシでよく目にする「坪単価」。 「坪単価で家の値段を判断してはいけません」と、あちこちで書かれているにもかかわらず、ついつい業者さんに「おたく、坪、ナンボですか」と聞いてしまう「坪単価」。 ご存じのように、1坪(…

犬とおじいさんのエコロジー。

// リサイクルは突き詰めない 外で飲むときには、ビール、そのあと焼酎のお湯割り。家では食事と一緒にワインか日本酒(純米酒)をグラスに1杯ほど。 ワインや純米酒というとカッコいいのですが、紙パックか2リットル瓶の大きなものを買い置きしています。…

家具を選ぶ前に考えておくこと。

// 建築費の3~4割が追加費用になる現実 家を建てるときの費用は、建築費だけではありません。 この家は坪60万円、70万円…といった話をよく聞きますが、実際には、どこまで含んでの「坪単価」なのか、はっきりしないのです。 建築費のみならず、外溝工事費…

日本人特有のエリア感覚「結界」の応用。

// 紙や布1枚で世界を分離する文化 結界という言葉をご存知でしょうか。 主に俗世界と神聖な場を区切る意味として使われます。寺社では山門や鳥居などを結界としており、一般社会と清浄な場とを分ける例としては、高野山や比叡山がそれに相当します。そうし…

システムキッチンだけではないキッチンの話。

// 対面キッチンと時短料理 ちょっと気分が落ち込んだとき、キッチンに立ちます。 煮物など、いわゆる「おふくろ料理」は得意じゃありませんが、パスタや中華料理はフライパン一つでできるので、よく作ります。 ザクザクっと材料を切り刻んで、ザバッと仕上…

本棚の整理は「再読」から。

// 蔵書がカビだらけになる理由 本好きの人は少なくありません。 新築やリフォーム計画時には、自分の書斎とまではいかなくとも、できるだけたくさんの書棚を設け、毎日本を眺めながら暮らしたいと望む人もたくさんいます。 書棚をたくさんほしいという人は…

少しの工夫でプロ並みの建築写真。

新築やリフォームの完成時に、記録として写真に残しておきたいという人は少なくありません。 ビルダーから撮影の依頼があった際、私は必ずビルダー用のデータとプリントとは別に、施主用に記念のDVD1枚とフォトブックをセットにして納品するようにしていま…

照明は「闇」の演出と心得る。

// 明るさと闇の間が消えつつある暮らし // インド北部のあるいなか町を歩いていたときのことです。 現地で知り合った人から夕食に誘われ、郊外のご自宅におじゃますることになりました。 駅で待ち合わせをし、そこから細い道を縫うようにして家に向かいます…