// 在宅介護の先に見えてくる、老いと死。国はすでに「在宅看取り」の定着に大きく舵を切っています。家族に迷惑をかけたくないからという理由で病院を選択しても、それができない時代がやってくるのです。介護も看取りも住み慣れた我が家でできるのが理想。…
// 洋風住宅、洋風の暮らしの普及で【畳】のない家が増えています。硬くもなく、柔らか過ぎることもなく、素足に心地よい【畳】は、足に踏まれてもじっと我慢の、日本の家具の原点。高級絨毯もけっこうですが、畳の美しさ、健康効果も確認しておきましょう。…
ビデオでもテレビの録画でも、何度も観てきた映画「レ・ミゼラブル」。リーアム・ニーソン主演の作品がいちばん好きです。 どの作品でも、原作の最終章にある「お前が幸福の中で持っているものを、(お母さんは)不幸の中で持っていた」(佐藤朔訳)の台詞が…
// リフォームといえば、畳や襖の交換から、古くなった設備の更新、増改築まで工事内容はさまざま。英語圏では「reform」を建築用語として使用することはなくrenovationやremodelが多く使われます。欧米と比べ、日本の住宅の寿命が極端に短いのはご存じのと…
// 考え方にも物差しがあるように、人の視野、ものごとの捉え方にも、その人ならではのものさし=定規があります。人間関係には、少々やっかいな「杓子定規」も、家づくりには欠かせません。日本の寸法、モジュールについての短い話。 Contents. いまも現場…
// 親子の間は「信用」ではなく「信頼」で結ばれます。諍いがあっても、裏切りがあっても、取引はできないのです。「信頼」から考えていくと、親子の絆、子ども部屋の原型までも、うっすらと見えてきます。親にとって大切な「見えない壁」についても考えます…
// インテリアと聞くだけで興味はあるものの、何から手を付けていいのかわからなくなってしまいます。もともと日本の住まいには飾りを削ぐことで「美」が醸される文化のなかで、私たちは育ってきたのです。それでも何とか、お洒落な空間にしたい。そんなふう…
初めて訪れた場所なのに、いつか来たことのある、見たことのあるような感覚。初めて会ったのに、ずっと昔に会ったことのある、そんな感覚をデジャ・ヴュといいます。日本語では「既視感」と訳されますが、訳語の「視」は、いずれも視覚を意味するものの聴覚…
// 衣食住のなかでも、日々の「食」と健康との関わりは密接です。1日に2キロ前後も体内に入るのですから、水にも食糧にも健康的な素材は欠かせません。しかし、1日に20キロも体内に取り込まれるものがあります。空気です。空気の質によってはシックハウス…
// ミニマリスト、エコロジー、SDGs。環境に負荷をかけないシンプルな暮らし、が流行です。あえて「流行」という言葉を使ったのは、この半世紀の間だけでも、何度もかたちを変えてサステナブルな暮らしが多くの人に標榜されながら、ほとんど全てが消え去っ…
// 「信用」の陰には、取引があります。不信感が少しでも見え隠れすると、私たちは本気でその人と付き合うことはできません。「信頼」は、相手に対して白紙の小切手を切ること。家族や友人をどこまで信頼できるかどうかで、人間関係の深さは大きく変わります…
// 性能や設備の優劣、空間やインテリアの美しさだけではなく、私たちは五感、第六感までも駆使して、瞬間瞬間、家からのメッセージを感じようとします。これから家のことを計画する人は、耐震性、断熱性などに裏付けのある数値を求めることと同時に、数値に…
広告会社に勤める友人から「営業戦略十訓」なるものを教えてもらったことがあります。「消費は美徳」の時代は、すでに原始時代の格言。「消費しない十訓」の実践を考えます。 ●「営業戦略十訓」 1.混乱をつくる。 2.捨てさせる。 3.無駄遣いさせる。 4.季節…
// 地球温暖化危機が叫ばれ、改めて、世界中がCO2削減を加速させる機運が高まっています。しかし、日本の家庭分野でのエネルギー消費は増加の一途。懸案だった改正省エネ法の義務化も見送られ、世界中から冷たい視線が注がれているのは周知の通りです。クル…
家づくりの際、機能や目的を追求し過ぎると、いつしか身体も心もこわばってしまいます。思考が型にはまり、身動きできなくなくなることも。理想の体現も必要ですが、曖昧な空間に身を委ねてみることも大切です。グラデーションに内在する色を楽しみ、大きな…