// 外断熱と内断熱。どちらが優れているか。かつて、こういう議論がありました。正確にいうと、住宅建築の場合、外断熱、内断熱という言葉は使いません。マンションやビルなどコンクリートの建物に使用されるのが一般的で、住宅の場合は外張り断熱・充填断熱…
// だらだらは、だらだら。ゾクゾクは、ゾクゾク。としか表現できないことがあります。オノマトペ。抽象的だからこそ、感覚を表現するには最適な言葉があります。この曖昧さを具体的な数値に換えて実現するのが、家づくりの醍醐味。 Contents. 感覚の表現に…
// 家事だと思うと面倒ですが、料理は本来、楽しいもの。おいしいものを食べて、誰かに喜んでもらって、健康にもなれる。料理をすることで長寿になる、という報告について。 Contents. 楽しい料理と割り切る 週に3~5回で「長寿」 趣味の料理だっていい 楽…
// 「どのくらいの広さの家が希望ですか」と問われれば、大半の人が30坪とか、35坪とか具体的な数字を出して答えます。「その面積の根拠は」とうかがうと、ほとんどの人が「そんなもんでしょ」とか「以前の家もそうだったので」といった曖昧な答え。ここでは…
// 飽食の現代からさかのぼること数百年、数千年前から、過食の弊害が指摘されてきました。自分の健康だけではなく、異国の子どもたちの成長や海や大地、空までも美しく保つ【食】の影響、そしてその節制について。 Contents. 日本の主食はトウモロコシ? 大…
// 猛暑が続く夏。わが家ではエアコンを稼働させつつ、古い扇風機を使って、光熱費削減にトライしています。一日中つけていても、電気代は数十円。設置する位置や風の角度で、お部屋の涼しさが変わります。 Contents. 冷暖房と給湯で6割の消費 真冬でも大活…
// 私たちは、この世界を身体や心で瞬時に感じられる感覚を得て生まれてきました。代表的なものが、いわゆる五感と呼ばれる感覚です。しかし、同じものを見たり聞いたりしても、捉え方は人によってさまざま。目の前にあるものを、どう捉え、何をイメージする…
// 誰かとつながりたい。社会とともに歩む。環境を大事に。けれど、誰ともつながりたくないことを体現した家のつくりがいま、主流です。ここ数十年で生まれた日本人特有のプライバシーの概念が、社会と家族、家の機能までも大きく変革しようとしています。 C…
// 玄関を入って、土間。高断熱・高気密仕様で大空間にしても温度差はない。欧州ではこの部分だけ床暖房にして、外で濡れた靴を乾かすなどの工夫をすることも。 どんな場所でも整理整頓、清潔に保つことは大切ですが、玄関は特に人が出入りする場所であり、…
// 家は二、三度ぐるぐる回ってゆっくりと宙に昇ってゆきました。ドロシーは風船の中で昇っていっているような感じがしました――そして、ドロシーの旅が始まります。旅の終わりには、あまりにも有名なあのフレーズ。ドロシーが帰りたかったのは故郷や家、家族…
// 日本の伝統家屋では、その土地の日射、通風などを考慮し、軒や庇を設けることで四季折々の温度調節を図っていた。 住宅の洋風化・欧米化に伴い、軒や庇のない住宅建築を頻繁に見かけるようになりました。雨の少ない欧米の気候風土では納得もできますが、…
// 新しい価値は、歴史観に基づいてこそ、普遍的な価値へと昇華します。変わっていいこと、変わらなくてはならないこと、変わってはいけないこと。 Contents. 熱的性能では先進的な北海道の家 家にも街にも表情が感じられない たった数年で古ぼけてしまう外…
// 家づくりを経て、子育てが終わった頃、足元に忍び寄る中年期ならではの不安や葛藤=クライシス。それと闘うこともいいのでしょうが、足元に課題解決のヒントがあるかもしれません。 Contents. 中年期の葛藤とは 熟年夫婦の大問題 生きてちゃだめ? 後退で…
// 住宅のバリアというと段差解消と手すりの設置くらいしか思い浮かばない人がほとんどではないでしょうか。加齢後、あるいは身体に障害を持って初めて気づくバリアもあります。できるだけコストをかけずに安全な環境をつくることが大切。バリアフリーに関し…
// 私たちはいつも、ここで生きながらどこかを求め、誰かといながら孤独を感じています。あなたのほんとうの居場所は、と問われて黙り込んでしまう人は、いったい、どれくらいいるでしょう。そんなときに、闇に覆われた心にぽっと灯りをともしてくれるのが「…