Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

そして、私たちの「居場所」について。

「お客様の希望を100%実現した家」は私たちの日常に寄り添う家になり得るか。

// 情報もデータも、混沌からは何も生まれません。整理でも整頓でもなく、「編集」という過程が大事です。施主とビルダーとのなれあいではなく、せめぎ合いから生まれるもの。 Contents. 規格住宅と注文住宅の違い 建築と生活を編集する作業 せめぎ合で生ま…

自分の親とあと何日一緒に過ごせるか――人生を逆算することで見えてくること。

// いつまでもあると思うな親と金。分かっているつもりです。しかし、親の命にも私たちの人生にも限りがあります。限界から人生を眺めてみると、私たちのいま、明日は、どんなふうに見えてくるのでしょう。 Contents. 親の命は永遠ではない事実 いろんな視点…

住宅も人も、求めすぎる、つながりすぎると、快感過多で不幸になるかもしれない。

// 住宅のかたちに左右される生活など、あってはなりません。人間が空間をねじふせながら、いかようにでも使いこなしていく。そんな創造力が住宅と生活の原点です。 Contents. 空間ごとの使用頻度を見極める 最初から空間を間仕切りしない 建築にねじ伏せら…

思考・言葉・行動・習慣・性格に気をつけなさい、それらはいつか運命になるから。

// ネットで、こんな言葉の束を見つけました。上手いことまとめられるものだなあと感心しながら読みました。以前も「性格は『顔』ではなく短い『言葉』に――」(下記参照)で自分のことと照合してみましたが、なるほどと思うところが多々あります。自分は心理…

住み慣れた我が家で介護されたい、看取られたい――その願いを阻むもの。

// 在宅介護の先に見えてくる、老いと死。国はすでに「在宅看取り」の定着に大きく舵を切っています。家族に迷惑をかけたくないからという理由で病院を選択しても、それができない時代がやってくるのです。介護も看取りも住み慣れた我が家でできるのが理想。…

壁内・床下、温度や湿気など「見えない」からこそ手を抜いてはいけないリフォームの話。

// 新築でもリフォームでも、完成後に見えなくなって隠れてしまう部分、つまり、壁のなかや床下、天井裏などの施工も大事です。目に見える部分だけをきれいにしても、じわじわと内側から結露やカビが出てきて、やがて構造材を腐朽させてしまいます。温度、湿…

日本の住宅が見落としてきた「温度」「狭さ」「動線」の弱点とその克服法。

// 住宅のバリアというと段差解消と手すりの設置くらいしか思い浮かばない人がほとんどではないでしょうか。加齢後、あるいは身体に障害を持って初めて気づくバリアもあります。できるだけコストをかけずに安全な環境をつくることが大切。バリアフリーに関し…

見えないものにも価値を見出そうとする眼差しが、住空間の重心をつくってくれる。

// 家とは本来、自分の好きなもの、気持ちのいいものが詰まった空間であるのが理想的です。疲れた身体と心をやさしく包み込んでくれるのは、とっておきの「きれい」の束。気どらず、気張らず、普段着の自分でいながら、日々、「きれい」を感じるために必要な…

電気代を節約しながら心地よい「室内気候」を実現する「断熱」「輻射熱」という視点。

// 暑い季節は涼しく、冬は少しでも暖かく。住まいは人を守る皮膚であり、衣服であり、シェルター=器としても、多くの機能を求められます。これからは、寒さから人を守り、健康にダメージを与えない暖かさがほしくなる季節。「室内気候」という言葉をはじめ…

災害や介護を経験して初めて見えてくる住宅の「バリア」から学ぶこと。

// 地震、台風、大雨など大きな災害が続く日本列島。その都度、住み慣れた家を失い、生活、介護、子育てなどの場の変更を余儀なくされることがあります。新たな生活の場が快適であればいいのですが、残念ながら、日本の「復興」のなかで、住まいは常に後回し…

暖房も冷房も、扇風機の気流を活用して快適度アップ、光熱費の徹底削減。

// いよいよ本格的な夏。エアコンをフル稼働させる前に、どこの家にでもある古い扇風機を使って、光熱費削減にトライしてみませんか。一日中つけていても、電気代は10円ちょっと。設置する位置や風の角度で、そのまま使っても、エアコンとの併用でも、お部屋…

大切なことは、自分が向き合いたくない自分の「影」の中にある=【ゲド戦記】。

// 影はしばしば、私たちが願う方向とは逆に作用し、自我との対決を迫ります。その対決は、生死をかけた過酷な戦いとなることもありますが、それが導きとなり得ることは少なくありません。影のないところに光はなく、光のあるところには必ず影があります。そ…

体感温度と住宅性能の関係を理解することで、快適さと光熱費が劇的に変わる。

// 空気の温度と体感温度は全く違います。聞いたことはあるのですが、実際、ほとんどの人はこのことを理解していません。理解していないからこそ、無駄な暖房、冷房エネルギーを消費し続け、高い光熱費を支払いながら、不快な環境で暮らし続けているのです。…

隠れたところまで丁寧に整える、という所作の積み重ねが「きれいな家」をつくる。

// 神は細部に宿る、という言葉があります。英語では【God is in the details】。フランスの作家ギュスターヴ・フローベールの言葉で、ドイツのモダニズム建築家ミース・ファンデル・ローエが標語として使用していたことから広まりました。文字通り、ディテ…

少しの背伸びをするだけで手が届きそうな「居場所」を求めたアンネの小さな願い。

// アンネという言葉を目にしたり、耳にするだけで、胸が苦しくなり、少しだけ暖かくなります。極限ともいえる恐怖のなかにあってもなお、日記を綴り、言葉の中に、夢を描き続けた少女。彼女のことを思い起こすたび、人間の持つ可能性と、恐ろしさを同時に感…

職人の手わざを守ることは、町を守り、森を育て、川と海をきれいに保ち続けること。

// 家づくりは、あらゆる職種の専門家たちによる手業の集大成でもあります。どんなに工業化が進もうと、現場での人の目、人の手足による裁量なしでは、寸分の狂いも許されない建築がそもそも成立すらしないのです。 Contents. 大工さんが入る前の職人たち 2…

自ら選んだ言葉に魂が癒される。あの日、避難所の子どもたちに本が必要だった理由。

// 地震、水害など、大規模な災害が起きるたび、自分には何ができるだろうかと考えてしまいます。しかし、ボランティア、募金など、すぐに行動を起こせる人ばかりとも限りません。いま、この場でできることを考えてみました。 Contents. 3.11被災地で歓迎さ…

しかたがないよ。これで丁度よい、丁度よい――の心と言葉が引き寄せる「ご縁」の話。

// 縁側の「縁」、人と人との「縁」。同じ「縁」にも「ふち」や「へり」があり、「えん」も「ゆかり」もあります。「縁側」のある家への憧れがありましたが、いい「ご縁」にも憧れます。人のみならず、お金や地位との「ご縁」にもあやかりたいのが、人間の弱…

住宅性能や設備、インテリアを超えて具現される「居心地」が、きっとある。

// マニュアル、数値だけでは快適な住まいを創ることはできません。居心地のいい空間のデザインには人の記憶、時間の流れまで理解することが求められ、そこで初めて機能を付加した美しさが体現されます。これがいわゆる「用と美」。居心地を醸すために何より…

住まいの寒さや暑さを「熱収支」で考えることで可能になる健康・エコ生活。

// 収支計算は住まいのエネルギーにも応用できます。季節によって、必要な熱と不要な熱を理解すると、エネルギー消費は効率よくなり、快適さも維持できます。計算の苦手な方もおつきあいください。少しの発想の展開で大幅な節約、光熱費の削減もできるのです…

手間をかけることでしか得られない時間の深さ、記憶のゆたかさ、あたたかさ。

手間がかかる、手間を要する、手間取る――などには、想定した以上に時間や工数がかかるなどの意味があります。もっと短時間で済ませたいのに、ああ面倒くさい、ということ? しかし、簡単にはできないからこそ、奇跡に巡り会えることもありそうです。 // Cont…

断捨離・整理整頓には「迷ったらゴミ、古いのはゴミ、使えなきゃゴミ」の精神で立ち向かう。

// どんな本を読んでも、どんな方法をテレビで学んでも、結局、身の回りには捨てられないモノばかり。星の数ほど整理整頓のノウハウはあるのでしょうが、毎回、自分の目標を達成できずに落ち込んでしまうのです。諦めてはなりませんが、大きすぎる目標も問題…

坪単価は誰にもわからない迷宮。建築費は毎月のローン返済+光熱費から逆算する。

// 住宅の広さが延床面積=㎡で示されてもなお、私たちは「坪単価」を建築コストの目安にしてしまいます。しかし、ビルダーや設計者によって、どこからどこまでが標準仕様で、何がオプションなのか、明確な判断基準はありません。「坪単価80万円」を目安にし…

雨の日も風の日も、愛犬と散歩しながらゴミを拾い続けるおじいさんの話。

// モノを持ちすぎない、リサイクルを徹底する、ミニマリストへの憧憬。人とモノとの関係は暮らしとゴミの関係に直結します。ご近所のおじいさん、毎日、愛犬との散歩の途中でゴミを拾っていることに気づきました。小さなことでも、自分にできることから黙々…

【静寂】が街の秩序になっている欧州、【騒音】が人を鈍感にしてきた日本。

// 目で見て、耳で聞き、肌でふれる。味覚や臭覚を含め、私たちは、常に五感を駆使して、目の前の現実を捉え、リスクを回避しながら生きています。なかでも「音」はときに視覚以上に動作や意思決定に影響を与え、長い時を経てもなお記憶に刻まれます。懐かし…

家づくりの際に覚えておきたい【尺貫法】と人間関係における【杓子定規】について。

// 考え方にも物差しがあるように、人の視野、ものごとの捉え方にも、その人ならではのものさし=定規があります。人間関係には、少々やっかいな「杓子定規」も、家づくりには欠かせません。日本の寸法、モジュールについての短い話。 Contents. いまも現場…

終末期をどう生きるか――延命と死について家族との約束、それぞれの願い。

// 誰もが老いて、やがて死を迎えます。その過程に医療ががり、介護があり、それぞれに在宅、施設・病院など最期の「場」があります。終末期、その先に見えてくる「死」をどう捉え、迎え、受け入れていくか。場はどこか。そこには、本人と家族の意志、覚悟が…

心をいま・ここに向け、自分の中心に還るための小さな訓練「マインドフルネス」。

// 放っておくと身体も脳も心もずっと動いています。少し落ち着こうと、その場で座って、目を閉じ、呼吸を深くします。でも、わずか3分でも、そうするのが難しいのです。私たちは自分の意志で、短い時間すら、自分をコントロールできなくなりつつあります。…

陰=Shadeと影=Shadow から考える写真や文章、家の輪郭=Silhouette。

// 光にも陰にも階調があります。色合い、光度は一定ではなく、無限のグラデーションの中に無限の美しさが潜んでいます。絵画や写真、文章、そして建築にも【陰翳】の演出は欠かせません。 Contents. 線で形を描くことの難しさ 無意識でも眺めている輪郭 無…

寒い冬でも、じめじめ梅雨でも【部屋干し】で速く乾かすためのエアコン活用術。

// 梅雨の時期も寒い冬の期間も、外干しが難しくて困ってしまいます。部屋干しするにはそれなりのスペースも必要ですし、季節によってはカビの原因にも。エアコンを上手に使えば、快適な洗濯&室内干しができるかも。 Contents. 美しい外観と洗濯物のある風…