Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

そして、私たちの「居場所」について。

冬の暖房時に外に逃げる熱の約5割が窓からなので、断熱のかなめは窓という結論。

// 窓は通風や眺望の役目もありますが、外からの熱を入れない、室内の熱を逃がさないなど、断熱も大切な役割です。窓から逃げる熱は冬期で屋内の約48%。言い換えると、窓の性能を上げるだけで、劇的な暖房エネルギー削減ができるといえそうです。 Contents.…

人の弱さを自分の弱さと重ね、人として目覚める手段としての【川柳】について。

// 中学生の頃から詩が好きになり、高校に入ってからは小説、大学からはノンフィクションに夢中になりました。子どもの頃から活字は好きでしたが、俳句や短歌、川柳といったものには縁がなく、それらはお年寄りの趣味の世界のように思ってきたのです。しかし…

恥ずかしがってはいけません。言葉は常に、肯定的に、現在進行形で語ること。

占いの類には一切興味がありませんでした。雑誌や新聞で、今月、今週、今日の占いに目がいくことはありますが、5分もすれば、忘れてしまいます。しかし、先日、親しい人から「自分のことを調べてみては」とアドバイスされたことをきっかけに、姓名判断や四…

子どもたちが巣立ったあとも無駄にならない空間を、どんなふうに計画しておくべきか。

// 子どもたちのためにと夢を抱いて建てたはずの家も、子どもが大きくなるのはあっという間。巣立ったあと、使われなくなった「子ども部屋」はすぐに物置化し、夫婦はそれぞれの生活リズムを持つことで、新築当初とは全く違った機能が住まいに求められます。…

家族にも立ち入られたくない、自分だけの「居場所」と「縄張り」を具現する家づくり。

// 新築を計画するとき、家族一人ひとりが真っ先に考えるのが、自分の居場所。しかし、私たちは居場所を間仕切りされた個室空間と考えがちですが、個室ばかり並んでは、予算はいくらあっても足りません。私たちがほんとうにほしいのは、個室なのか、家族とい…

屋根にツララがたくさんできるのは、屋内からエネルギーが逃げっぱなしの証拠。

// 日本でいちばん寒いところで、暮らしたことがあります。寒いのは苦手ですが、冬という季節は大好き。雪景色もきれいですが、晴れた日、家々の軒先にズラリと並んだツララは、お日様の光を湛え、まるで水晶のように輝いて見えます。子どもたちの玩具として…

五感を駆使したシミュレーション&プランで【二世帯住宅】のトラブルを回避する。

// 土地や建築費の高騰、世帯収入の伸び悩みなどで、改めて二世帯住宅が注目されています。しかし、気心の知れた親子の間とはいえ、複数の世代、世帯が一つ屋根の下に暮らすには、多くの困難が待ち受けているのも現実。規格住宅は少なくありませんが、プラン…

平凡な毎日を、自分の手で、希望に変えること=【すばらしい季節】。

// あなたが気づいてくれるのを サリーは 農場に すんでいます 冬から春へ 夏から秋へ 季節がかわっていくとき サリーは じぶんのからだを ぜんぶつかってそれを たしかめます という文章から始まって、サリーという少女が、 「目でみて 耳できいて においを…

「茶の間」の原点を再確認することで、等身大の住まいのかたちが見えてくる。

// 日本の家は「用」を限定しないからこそ、手狭に見えて実は広く、すっきりとした使いこなしがなされてきました。機能よりも「間」=余白や隙間、曖昧さが重視され、そうした感性が家づくりに生かされてきたのです。数ある「間」のなかでも、日本人の原点と…

【100万回生きたねこ】と【星の王子さま】に共通したいのちへの誠実さ。

// 雪の季節になると、必ずページを開きたくなる本があります。「100万回生きたねこ」(作・絵 佐野洋子 講談社)と「星の王子さま」(サン=テグジュペリ 新潮文庫ほか)です。この何十年、毎年この季節にだけ読み返している、宝物みたいな2冊。意味や答え…

照明・インテリアの基本は「闇」の演出。陰翳を意識することで、空間が艶やかに見えてくる。

// 日本家屋や身近な漆器,食物などが「常に陰翳を基調とし、闇と云ふものと切れない関係にある」と綴った文豪・谷崎潤一郎。数十年前まで、日本人の暮らしのなかに当たり前に存在した「陰翳」に美を発見し、その価値を世界に知らしめた功績は、海外でも高く…

思索のため、友のため、社会のため、そして孤独のための椅子を=【森の生活】。

// ソローはいいます。「質素な生活こそが、贅沢な生き方」。お金や便利さだけを望んでいるわけではないのに、人間は、どうしてそんなにあくせく暮らすようになったんだろう。そんなふうに、森の中で思索を続けるのです。170年以上も前、いまと比べ何もない…

ドロシーが帰りたかった「家」のかたち、「おうち」の在り処=【オズの魔法使い】。

// 家は二、三度ぐるぐる回ってゆっくりと宙に昇ってゆきました。ドロシーは風船の中で昇っていっているような感じがしました――そして、ドロシーの旅が始まります。結末はあまりにも有名なあのフレーズ。ドロシーが帰りたかったのは故郷や家、そして家族がつ…

日本人特有のボーダー感覚「結界」の応用で、家づくり=空間の考え方を根本から変える。

// 紙や布1枚、あるいは縄1本で世界を隔てる「結界」。この感覚は、おそらくは日本人ならではのもの。俗と聖を分離するのみならず、建築の世界、私たちの日常でも、当たり前のように応用されていることに気づきます。 Contents. 紙や布1枚で世界を隔離する…

炎と神様と家族との深い関係、くつろぎの道具としての【火】の効用について。

人類が初めてエネルギーとしての【火】を利用するようになったのは、いまから約50万年前のこと。暖かく、煮炊きもできる【火】はやがて、暮らしに欠かせないものとなり、その【火】を雨風から消さないために屋根ができ、囲いが工夫され、家の原型ができまし…

Simple=シンプルな家や暮らしは、そう簡単に具現できるものではないという思い。

// 芸術は【引き算】から生まれる、といわれます。建築、文章、写真、家づくりにも同じことがいえそうです。毎日の仕事、家事だって、引き算の繰り返し。過剰さで価値を計るのではなく、無駄を省き、主題を浮き彫りにすることは至難の業です。そのあとに【余…

間取りが先が家具が先かで考えると、家具を決めてから空間計画をした方が得策という結論。

// 家を建ててから、少しずつ家具を買い揃えていく。家の計画と同時進行で、購入する家具も検討する。これまで、家具が最小限で済んだ日本家屋で育ってきた私たちは、家具の選択が苦手なのです。しかし、暮らしも住まいも、洋の佇まいが主流となってきました…

地球環境への負荷を減らし、家族の生命を守る。未来の子どもたちに手渡したい住宅の性能。

// 子どもたちからも地球温暖化危機が叫ばれ、改めて、世界中がエネルギーとCO2削減を見直す機運が高まっています。しかし、日本の家庭分野でのエネルギー消費は増加の一途。懸案だった改正省エネ法の義務化も見送られ、世界中から冷たい視線が注がれている…

食品添加物には気を使うけれど、1日20キロも吸い込む空気の質に無関心では困ります。

衣食住のなかでも、日々の「食」と健康との関わりは密接です。1日に2キロ前後も体内に入るのですから、水にも食糧にも健康的な素材は欠かせません。しかし、1日に20キロも体内に取り込まれるものがあります。空気です。空気の質によってはシックハウスも…

動線計画から始める家づくりは、パズルの組み合わせのようになるのでおすすめできません。

// 家づくりの際、大切なキーワードの一つに動線計画があります。動線とは、文字通り動く、つまり移動するための経路。寝室とトイレが離れている、キッチンと洗濯機置き場に移動するたびに、複数の角を曲がる、などは動線がよくないといういわれ方をします。…

日本の家には、やっぱり軒や庇。日射コントロールや外壁保護など余りある恩恵がある。

// 住宅の洋風化・欧米化に伴い、軒や庇のない住宅建築を頻繁に見かけるようになりました。雨の少ない欧米の気候風土では納得もできますが、高温多湿で雨の多い日本で、建築スタイルまで乾燥地域と同じでは、どこか違う気もします。日本の伝統でもある、軒や…

ドアと引き戸を比べると、引き戸が多いほうが圧倒的に開放感あふれる家になる。

// 日頃、当たり前のように使っていますが、引き戸は日本で生まれた建具。海外の伝統家屋ではほとんど見かけません。ドアの開閉には一定の力と面積が必要になりますが、指1本でも開けることができるのは引き戸ならでは。設置にも少しの幅があればOK。デッド…

クルマやパソコンのスペックは慎重に確認するのに、住宅性能に無関心なのはなぜ?

// クルマを購入する際には、燃費など性能=スペックを確認して、購入します。しかし、人生でいちばん高い買物といわれる住宅建築の際、燃費や耐震性、耐久性、耐火性などのスペックを確認して建築に臨む人は多くありません。残念ながら、日本の住宅の品質は…

暖房も冷房も「輻射熱」を理解しないと快適な温熱環境にはならないという根拠。

// 心地よい暖房は、空気が暖まることで得られるわけではなく、実は輻射熱が大きく関係しています。どんなに寒い日でも、お日様の熱が暖かいのも、輻射熱のおかげ。これからの寒い季節、暖房の基本を少し学んでみませんか。 Contents. 輻射熱に囲まれた空間…

エアコン選び(冬期)の際は、家電量販店よりビルダーに相談したほうがいいかもしれないという理由。

// かつて、エアコンといえば「冷房」のイメージが強く、特に北国では「暖房」に使うことが難しい時代がありました。しかし、設備の性能と同時に、断熱などの住宅性能の進化に伴い、エアコンは四季を通じて使用できる設備として、日本の暮らしに定着しつつあ…

中年世代の危機=クライシスを掘り下げることで出合えるもの。

// 家づくりを経て、子育てが終わった頃、足元に忍び寄る中年期ならではの不安や葛藤=クライシス。それと闘うこともいいのでしょうが、足元に課題解決のヒントがあるかもしれません。 Contents. 中年期の葛藤とは 熟年夫婦の大問題 生きてちゃだめ? 後退で…

天使が舞い降りる街 、微笑する人々と仮の棲家。フィリピン・マニラ & ネグロス島。

// アジア最大といわれるスラムを抱えていたフィリピン・マニラ。かつて、砂糖価格の大暴落で数十万もの子どもたちが飢餓に直面したネグロス島。灼熱の陽光に浮き上がる色濃い陰の深みに見たのは、無力感ではなく、輝かしい生命力とあふれんばかりの他者への…

土間の「間」を現代の住宅で応用する。

// 外のようで外ではなく、内のようで内ではない。土間は半分外のようで家の「内」にある空間。何にでも使える機能が、日本の住居の「間」のゆたかさです。この曖昧さが日本の伝統家屋の特長で緩衝地帯ともいいます。現代の住宅に生かすヒントを探ってみます…

システムで考えるか、オリジナル・造り付けで考えるかというキッチンの選択肢。

// キッチンは主婦の城、と呼ばれたのは昔の話。いまや、家族の数だけ、生活スタイルの数だけキッチンのスタイルがあり、男性も子どもも集うスペースとして大切な空間に変化しつあります。いわゆるシステムキッチンも素敵ですが、自分なりのイメージや作業ス…

ミニマリストでもエコロジストでもなかったオッコちゃんの小さな暮らし。

// Contents. シアワセそうな野菜を育てる人 野にも畑にも恵みを見出す知恵 梅肉エキスや豆乳も自分で作る 衣服も水もリフォームして使う その花が美しく見える理由とは シアワセそうな野菜を育てる人 オッコちゃんの家は20坪ほどの小さな平屋で、敷地は50坪…