家族みんなでハワイ旅行、年収50万円アップ…といった願いから、読まない本を10冊捨てる、観葉植物を2鉢増やす、使わない食器を2セット処分する、といった身近なことまで、私たちの頭の中は、いつも気になることでいっぱい。それらをいったん文字にして可視化することで無意識に刻み込み、願いや課題をクリアしていくことは、心地よい毎日を送るための、いちばん簡単な作業です。難しい理屈は後回し。必要なのは紙とペンだけ!
Contents.
「100のメモ」の書き方
本やネットの世界には、引き寄せや夢を叶える方法が星の数ほどあふれていますが、科学的な裏付けのあるものはありません。でも、何もしないよりは、何かをすることで、生きる力が湧いてくるのは確か。「100%は叶わないが、0%ではない」だけでも価値があります。「えっ、100個も?」と驚かれるかもしれませんが、どんなささいなことでもいいのです。さあ、いますぐ、紙とペンのご準備を。
1.紙を用意する。ノートでもコピー用紙でもメモ帳でもOK。
2.思いつくままに、紙に叶えたい夢や希望、願いをメモする。1~100まで番号を付けながら書き進める。
3.すでに願いが叶ったように日付や数字などを具体的に書くことがコツ。「進行形」か「完了形」はOKですが「~したい」「~できるように」はダメ。例:「〇月〇日まで5キロのダイエット成功」など。
4.実現したときの気持ちも書き添えると効果はアップ。例:「〇月〇日ハワイ旅行に出発。彼女と一緒でうれしい!」など。
4.写真やイラストなどのビジュアルも活用する。ハワイに行きたいのなら、メモの下にハワイの写真、欲しいギターがあるなら、その写真を貼っておくなど。
5.日常の小さなことにも目を向ける。例:「1月最後の日曜日、靴を全部磨く」「玄関収納の上の段だけ拭き掃除」「3月中に南側のガラス窓をきれいにする」など。
6.紙に書いた「100のメモ」をパソコンで打つ。
7.家族に見つからないように、2つのメモを保存する。
8.手書きしたメモ、パソコンに保存したメモ、どちらも年末まで見ない。
9.「100のメモ」とは別に、毎週月曜日(仕事始めの日)、紙に「今週のメモ」を書く。こちらは2つでも3つでも数にこだわらない。「100のメモ」と内容が重複してもかまわない。
10.「今週のメモ」」は、毎日確認する。クリアしたものから順に赤ペンで消し線を入れていく。
モヤモヤを文字で可視化
私は宗教家でも思想家でも心理学者でも占い師でもありません。意識がどんなもので、無意識がどんな働きをするかも分かっていないのです。
しかし、文字を扱う仕事を長く続け、自分の考えを文字にする、言葉にして話すことで、自分の中のモヤモヤしたものがクリアになっていく経験を数えきれないほどしてきました。モヤモヤすることでエネルギーを消耗し、何が問題なのか、何を望んでいるのかを明確にすることで、どんどん生きる力が目覚めてくる。誰でもこうした経験をしてきたことでしょう。
自分の中にあるものをいったん外に出して並べてみることで、すでに願いが叶う階段を昇り始めています。紙とペンと少しの時間だけで、人生が変わっていくなんて素敵なことですね。
書くことで脳に刻まれる
手で書くことで、なぜ目標が実現しやすいのか。その仕組みは、「書く」ことで脳幹の網様体賦活系(もうようたいふかつけい=RAS)にある細胞を刺激するからといわれています。
①「書く」ことで自分の目標が可視化され、俯瞰できる。
②可視化されたメモは脳に記憶されやすい。
③左脳と右脳がバランスよく使われ、思考や感情のバランスも整いやすい。
④目標「書く」ことが習慣化されることで、自己肯定感が高まる。
⑤自己肯定感が高くなることで、おのずと行動が変わる。
⑥行動が変わることで人生が変わる。
──という流れが生まれます。この当たり前過ぎる流れを否定することのほうが、難しくなることがおわかりになるはずです。
ドミニカン大学カリフォルニア校で心理学を教えているゲイル・マシューズ教授が、267人の参加者を集めて、目標の達成率に関する実験を行った。目標を手書きしたときの達成率と、キーボードでタイプしたときの達成率を比べたのである。すると、手書きするだけで、達成率は42パーセントも上がることがわかった。
アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ著『自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング』より引用
「今週のメモ」をプラス
ここではあえて、「100のメモ」は年末まで見ないことにしています。確たる理由はないのですが、私はこの行為を、自分の潜在的な力を信じるため、と位置付けています。いったん自分の手を動かして文字にして書いたのだから、自分の中の「無意識さん」のような大きな存在、あるいはもっともっと大きな創造主(サムシンググレート)はきっと受け止めてくれる、実現してくれる、という力を信じるのです。
一刻一刻、私たちの意識は移ろい「100のメモ」も翌日には半分以上も忘れてしまうかもしれません。それでも、年末にメモを開いたとき、100のうちの8割近くが実現していることを、毎年毎年、確認してきました。
忘れても大丈夫なように「今週のメモ」があります。これらは結果として。100プラスαの夢を描き、それを実現する追い風となってくれるはずです。
①私たちは、マイナス情報ばかり入ってくる世界に生きていますので、とりあえず「成功しているイメージ」を持つこと。「自分がこうなったらいいなあ」程度でもいいですから、プラスのことを紙に書くのを習慣にします。
②「ほら、やっぱり無理」「ダメダメ」のフレーズを発するのは、ほかでもない自分自身。どんな状態でも「人生はきっとうまくいく」という気持ちで「書く」。
③「書く」ことの効用を信じる。せめて疑わない。
④大きな目標を立てることに抵抗がある場合は、明日や今日の、直近の目標だけを書き出してみる。
⑤その際は、できるだけ細かく目標を立てる。「デスクのペンケースを右に移動する」「パソコンのマウスをウェットティッシュで拭く」など目標を細分化し、小さな目標をクリアしていく成功体験を重ねる。
⑥「目標はいつか必ず成功する」という許可を自分自身に出す。
⑦否定的なイメージが払拭できないときでも「そうなったらうれしい」気持ちを繰り返し書く。
突然現れたゾウの神様“ガネーシャ"。その教えは「靴をみがく」とか「募金する」とか地味なものばかり。でも、実践してみると、確かに、何かが変わってくるのが分かります。ここに、まとめてみました。どれでも、いま、すぐにできそうなことばかり。夢の実現は、小さな一歩からということがよく理解できました。
- 靴をみがく
- コンビニでお釣りを募金する
- 食事を腹八部におさえる
- 人が欲しがっているものを先取りする
- 会った人を笑わせる
- トイレ掃除をする
- まっすぐ帰宅をする
- その日頑張れた自分をホメる
- 1日何かをやめてみる
- 決めたことを続けるための環境を作る
- 毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
- 自分が1番得意なことを人に聞く
- 自分の苦手なことを人に聞く
- 夢を楽しく想像する
- 運が良いと口に出して言う
- ただでもらう
- 明日の準備をする
- 身近にいる1番大事な人を喜ばせる
- 誰か1人のいいところを見つけてホメる
- 人の長所を盗む
- 求人情報誌を見る
- お参りに行く
- 人気店に入り、人気の理由を観察する
- プレゼントして、驚かせる
- やらずに後悔していることを今日から始める
- サービスとして夢を語る
- 人と成功をサポートする
- 応募する
- 毎日感謝する
- 出典元-夢をかなえるゾウ