「星の王子さま」の著者による自伝的作品。
訳者は明治から昭和にかけての
訳者は明治から昭和にかけての
読みやすいとはいえないが、
著者の美学を格調高い日本語に転換し、
遺伝子と文化のバリアを研ぎ澄ました感性で突いてくる。
解説は、宮崎駿。
この人の作品の多くに登場する飛行機だが、
残酷な歴史と文化を熟知したうえでの、
空と飛行機への憧憬であったことに気づく。
著者、訳者、解説者。
どれをとっても、これほど贅沢な本はめったにない。
風景は、人が見れば見るほど摩耗する。今の空とちがい、彼等の見た光景はまだすり減っていない空だった。今、いくら飛行機に乗っても、彼らが見た空を僕等は見ることができない。
飛行機の歴史は凶暴そのものである。それなのに、僕は飛行士達の話が好きだ。その理由を弁解がましく書くのはやめる。僕の中に凶暴なものがあるからだろう。日常だけでは窒息してしまう(解説より)。
数百万円の高級外車と
ほしくてたまらなかった一眼レフと、
この1冊のどれを選ぶかと問われたら
この1冊を選ぶ
この1冊のどれを選ぶかと問われたら
この1冊を選ぶ
自分がいることを知った1冊でもありました。