毎日がつまらない。すっきりしない。苦しい、悲しい。私たちの脳は、放っておくとマイナスのことばかり考えてしまいます。リセットするには散歩をしたり、好きな音楽を聴いたり、旅をしたり、といろいろ方法はありますが、いま、ここで、すぐにできる方法があります。
Contents.
冷静さと知恵と
全てのものは、絶えず変化し続けている。
このことを「諸行無常」といいます。
悪いこと、苦しいことのさなかにいるときは、早く、
この状態が過ぎ去ってほしいと願います。
楽しいときには、
この状態が少しでも長く続くようにと思います。
いまは風邪をひいていても、
たいていは数日後には健康を取り戻します。
しかし、いつまでも若く健康でいられない。
このことも「諸行無常」です。
二ーバーの祈り
苦しいときがあります。
その苦しさは
誰にも代わってもらうことはできません。
過ぎ去るのを待つのもつらいのです。
こんなときに思い出す言葉があります。
「THE SERENITY PRAYER ニーバーの祈り」です。
O God, give us
serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.
神よ、
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、
変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
ラインホールド・ニーバー作(大木英夫 訳)
シンプルな真実
問題打開のために努力をする。
できるだけのことをしたあとは、天に任せる。
「変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを」。
ここは祈りの中で、もっとも美しい言葉だと思います。
科学やお金の力でどうにかなることが、
確かに増えている。
でも、あらゆる力を駆使しても、
どうにもできないことがあります。
このシンプル過ぎるほどの真実を認めることは、
弱さではなく、強さです。
修業という意味
困ったこと、苦しいこと、嫌なことを数えると
100も200も挙げられます。
しかし、次の日には、
100や200の苦しみの大半は
一時的なものであったことに気付きます。
というか、大半は忘れてしまっています。
誰かから批判をされても、
状況を受け入れることができれば、
負のエネルギーを受け取ったことにはならない。
誰かを攻撃するのが好きな人は必ず、
自分が投げた負のエネルギーを
受け取ることになる、というのも法則です。
嫌な人がいるなら
その人の幸福を祈ることで
その人と同じ波長の世界で生きることから
逃れることができます。
我慢をするのが修業なのではありません。
お金や権力や恨みから自由になるのが修業です。
修業の一つの手段として、
祈りがあります。
祈りには2つの種類があるといいます。
一つはお願いごと。
神仏に期待したいこと。
もう一つは、創造主=サムシンググレートに
感謝をささげること。
後者は前者よりもずっと、善いことが訪れる
機会があるといわれています。
自分のためだけに使うのではないのです。
祈りという言葉をもっと
大切に使っていきたいと思っています。