Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

そして、私たちの「居場所」について。

【お金】=たった1日、「お金を使わない日」から気付いたこと。

 

 

 

 

 

 

 

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遊園地に行かなくても、近くの小径で樹木や草花を愛でることができます。ファミレスに行かなくても、子どもたちとカレーやホットケーキを作る楽しみは格別。高価なゲームや玩具より、パパやママと「家」で過ごす時間が記憶に残るかもしれません。お金のエネルギーを否定するのではないのです。身体と心のエネルギーを見直すことも、大切という話。

 

Contents.

 

消費する現場はどこも大混雑

日本人ほど、衣服とクルマのおしゃれにエネルギーを注ぐ民族も珍しいのではないでしょうか。

 

多くのブログも結局のところ、消費というActionに着地させるための内容に終始しています。

 

消費が悪だというつもりはありません。

が、厳しい選択眼と確かな裏付けによって選ばれたもの以外の、消費への誘導は褒められたものではないはずです。

 

街を歩いていても、ヨレヨレ・ボロボロの服を着回している人はいませんし、軽自動車であろうが外車であろうが、錆びだらけのオンボロクルマに乗っている人はほとんど見かけません。

 

日曜日ともなるとユニキロも有印も大混雑。

大型ショッピングセンターは若者に交じって、50代も60代もセンスのいい服装を着こなしています。

 

洗車場の前を通りますと、休日はどこも賑わって、自分のクルマをせっせときれいにしています。

ガソリンスタンドの洗車コーナーも、列を成しているのですが、家の掃除をしているパパの姿はあまり見かけません。

 

 

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古くなった服を着こなす感性

アメリカ人やイギリス人、カナダ人やアイルランド人の友人たちはというと、みなさん、仕事の現場でも(職種による)10年以上も着回ししているセーターやシャツで過ごしています。

 

襟元や袖がほつれていても気にする様子などありません。

クルマに関しても、日本の洗車場での光景を見ると、一様に驚きの声を上げるのです。

車体が凹んだり、傷がついたクルマを見つけることさえ難しいのに、どうしてこんなに洗車ばかりしているのだろうと、不思議に思うのでしょう。

 

友人の一人は、上げ下げできなくなった後部席の窓ガラスをガムテープで固定して乗り続けています。

防犯上の問題がありそうですが、海外では自宅の防犯と同様にクルマの対策もしっかりしていて、車内に貴重品の類は一切置きません。

 

欧州の街などでは路上駐車がほとんど。

洗車をしてもすぐにクルマは汚れてしまうのですし、洗車自体が意味を成さないことが多いのです。

 

車体についた傷もあまり気にすることはなく、軽い接触事故で傷がついたのつなかないのと、路上で大声で叫び合っている日本での光景も、摩訶不思議に見えるのでしょう。

 

服だって、少しくらい傷んだくらいが、スタイルがこなれて自然に見える。

にもかかわらず、どうしてこんなユニキロや有印に通って、新品ばかり着たがるのだろうと、不思議なことばかり。

個性を主張しながら、みんな同じブランドでないと安心できない不安さが垣間見えます。

 

衣服のほつれもクルマの汚れや傷も、時間の経過によるもの。

おしゃれな服、洗車したてのクルマに乗って、安っぽい行楽地をめざすより、家の内外をできる範囲できれいにして、気持ちのいい場所を常に創り出す、維持するマインドが足りません。

 

休日は、家で、家族ともに穏やかに過ごす。

あるいは、家のメンテナンスに充てる。

彼らの休日の過ごし方に日本人が学ぶべきことは少なくないようです。

 

 

 

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休日の過ごし方を少し変える

新型コロナでステイホームを余儀なくされた結果、自宅からのゴミが大量に処理場に集まっている、そんなニュースを見ました。

 

この何年、あるいか何十年かで初めて家のなかをきれいにしたり、整理したり、断捨離したりという方がたくさんいたはずです。

 

いちばんの発見は、手をかければ、いくらでも生活の場はきれいになり、快適にもなるということではないでしょうか。

 

古くても、新しくても、手をかけさえすれば、自分の居場所はまんざらでもないということに気付いた日本人は、この数カ月で何千万人生まれたかもしれません。

 

洗車をするくらいだったら、本棚の一段目だけホコリを拭き取り、ソファをちょっとだけ移動して、下の部分に掃除機をかけてみましょう。

洗剤がなかったら、水拭きだけでも十分です。

棚も床も壁もデスクも、水拭きするだけで、見違えるようにきれいに見えます。

 

せめて休日は、パジャマやスウェットで過ごすのはやめましょう。

古くなって、捨てようと思っていた服を着た方が、パジャマよりずっと素敵ですし、第一、気持ちがシャンとします。

 

どんなに古くても、きちんとした衣服に着替えて、ステイホームの1日を過ごすのです(高級品を身に付けるというのではありません)。

 

 

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外よりも内に向かう暮らし方

自戒を込めて、私たちはお金を使うために何かをすることばかり、考えてきた気がします。

何かをするためには、お金を使わなくてはならないという呪縛です。

 

お金を使わないために、試しに、心とからだを動かしてみる。

途端に、これまでと違った光景が見えてきます。

 

心とからだを動かすということは、簡単にいえば工夫をすること。

 

半畳ほどしかないベランダに、豆苗の鉢一つ置くだけで、生命の営みが見えてきます。

古い衣服を整理すると、若い日の記憶との邂逅。

 

本を読みたくなったら、昔読んで感動した本を、もう一度、読んでみましょう。

以前もここでおすすめした「再読」です。

 

CO2をまき散らして遠くの遊園地に出掛けるより、図鑑をもって近くの小径で野草や虫の観察をする方が、子どもの記憶にずっと残っていくに違いありません。

 

家族でファミレスに行く回数を減らして、子どもたちと作業を分担しながら、カレーやナポリタンを作ってみる。

こうした時間は、家族にとって手づくりの「ハレ」の日。

 

お金で済むことはお金で済ませてきたのですから、心のエネルギーを使って済むことなら、少し頭を働かせ、工夫をして、お金を使わない日があっていいはず。

 

外に向かっていく生活もあるのでしょうが、内に向かって初めて創造される生活があります。

 

 

 

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まとめ

1.新しい本を買いたくなったら、図書館。あるいは本棚にある本を再読。雑読より「再読」のほうがはるかに自分の血肉となって、脳裏に刻まれる。

 

2.古くなった衣服は断捨離する前に、休日用、あるいは緊急時用に使えないかを検討する。休日、スウェットで過ごすくらいなら、昔買った衣服を着て過ごす方がずっとおしゃれで品がある。

 

3.行楽地に行く前に、子どもたちと近くの自然観察も選択肢。道端の植物、昆虫、空の雲のかたちなど、発想を少し換えれば、みんな学びの機会。家族で散歩する時間はありましたか? 図鑑を片手に、子どもと過ごす時間以上の、極上の時間はありません。

 

4.朝食のご飯やパン食をやめ、ニンジンジュースや生姜紅茶。いわゆる「プチ断食」。身体が温まったまま、ダイエットもでき、便秘も解消して、お金も節約できる。

 

5.昼食、夕食は「粗食」を基本とする。有機野菜を中心に、白砂糖より黒砂糖や三温糖、白米より五穀、玄米、胚芽米。食パンよりも雑穀パンや全粒粉パンなど「白いものより黒いもの」。味噌や漬物、納豆などの発酵食品も、免疫力をつけてくれる。こうした食事にすると、おのずと食べる量が減り、お金もかからず、健康になる=「身土不二」は、いいことづくめ。

 

6.友だちは1人か2人いれば十分。友だちと過ごす時間より、家族と一緒に過ごす時間が少ないから、お金がかかる。友だちの数を自慢する人は、「自分は愛されていない」といつも不安な人が少なくないかも。

 

7.他人の生き方と自分の人生を比べない。誰かを排除したり、攻撃しない。SNSにコメントしない。どんなことでも、誰かより上に立とうとする価値観には常に出費と不安がつきまとう。他者との比較は怖れを生み、敵意を生み、意味のない浪費を生む。嫌われる勇気を持つ。

 

8.「欲しいモノ」ではなく「必要なモノ」だけを買う。「 捨てるべきモノ」より「捨てたくないモノ」を選ぶ。

 

9.お金を使って愛情や癒しを得ようとすればするほど、愛を受け取る能力、愛を与える能力が退化します。

 

10.気持ちが少し萎えたら、お墓に行って、お掃除をしています。