Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

そして、私たちの「居場所」について。

【ニュー・シネマ・パラダイス】=我慢できずに帰ってきても、私の家には迎えてやらない。

 

 

 

 

 

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何百と観た映画の中でベスト1を挙げるとすれば、迷うことなく、この映画を思い出します。本や映画は、その人がそのとき、置かれていた環境や思いに大きく左右されるだけに安易に他の人に薦めることは避けてきました。それでも、おすすめしたい珠玉の1本なのです。

 

 Contents.

 

自分のすることを愛せ

先日、「午前十時の映画祭」

「ニュー・シネマ・パラダイス」を観ました。

 

映画好きの少年と

映写技師のアルフレードの、

年の差を超えた友情を

描いた傑作。

 

レンタルビデオ、テレビ、

自分で買ったBRなどを含めると

7回も観ていますが、

しばらくすると、また観たくなるのです。

 

自分の中では洋画のベスト1。

宝物のような映画です。

2位、3位もイタリア映画ですが

それらは別の機会に

感想を書かせていただきます。

 

ついでに

日本映画のベスト3の第2位が

現在上映中の「砂の器」。

邦画1位、3位についても、いつか。

 

この映画には

忘れられない台詞が、

いくつもあります。

 

駅。

村を出て都会に向かう

トトに

火事で失明したアルフレードが

頬を両手で包み込んで

強い口調で語りかけます。

 

「自分のすることを愛せ」

  

子供の頃、

映写室を愛したように

好きなことは、

生涯、守り通せというのです。

 

トトはこの言葉を守り

アルフレードが亡くなるまで

故郷の土を踏むことは

ありませんでした。

 

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誠実な人はいつも孤独

アルフレードの葬儀で再会した母親は

30年ぶりに帰ったトトに、

こんなふうに語りかけます。

 

「誠実な人はいつも孤独なものなのよ」

 

電話をするたびに

違う女性の声を聞いていた母親。

息子と女性たちの間に

愛がないことに気づいていたのです。

 

兵役から戻ってきたトトに

アルフレードが

こう語りかける場面も

忘れることができません。

今日のブログの

タイトルのあとに続く言葉です。

 

「ローマに戻れ! 

おまえとは話さない。

おまえのうわさを聞きたい」

 

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して返したことがない

この映画を観るたびに

自分はこんなにも

人を愛し

人の幸福を願うことができるだろうかと

考えてしまいます。

 

しかし、自分は確かに

愛され

大事にされてきたからこそ、

ここまで生きられ

いま、ここにいるのです。

 

若い頃、山の中で1週間、

仏教の身調べに基づく

修行をしたことがありました。

 

早朝から深夜まで

屏風に囲まれた半畳の空間で

座したまま

父や母、周囲の人たちから

・してもらったこと

・して返したこと

・迷惑をかけたこと

の三つをひたすら振り返るのです。

 

してもらったこと、

迷惑をかけたことは

数えきれないほど出てきます。

 

しかし、

して返したことは

いくら記憶を辿っても

その百分の1も思い出せません。

 

人とは、

勝手なものです。

 

生きていて

愛されていることを

考えることなど、

ほとんどありません。

 

しかし、

実は、いっときの隙間もなく

父や母、自分を取り巻く

全ての人から

愛されてばかりきたことを

知ることになります。

 

自分の力しか信じず

大きくなることばかり考えていた

あのときの自分は

ただの動物だったのではないかと

考えてしまうことがあります。

 

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ひたすらに与える価値

アルフレードの葬儀で

妻のアンナが

トトにこんなふうに話します。

 

「死ぬ間際、

あんたの母さんに、

あんたには

知らせるなと言ったのよ」

 

トトが街を出てから

散歩にさえ

出掛けようとしなくなった

アルフレード。

再会は、

自らの旅立ちの日となりました。

 

この映画を観るたび、

トトはもちろん、

アルフレードの人生は

どんなにか

幸福だったろうと思うのです。

 

心から

与えようと思った人は、

与えられます。

 

 

公開年:1988年

製作国:イタリア、フランス

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ

音楽: エンニオ・モリコーネ

出演:フィリップ・ノワレ、

   ジャック・ペラン、

   サルヴァトーレ・カシオ

 

 By Pixtabay. 

 

In summary
 

ウインダムヒルのレーベルで、

ピアノはフィリップ・アーバーグ 。

懐かしい銀幕の主題曲が網羅されています。

オリジナルサウンドトラックがいいのは当然ですが

この人のピアノもまた

懐かしさを増幅させて、胸に響いてきます。