Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

そして、私たちの「居場所」について。

空間にふれてみないか=【家と身体】。

 

 

 

 

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身体を物差しにして肌合い、温度、空間を感じ、確かめようとした建築家の思い、そして願い。身体の五感で、いかに家にふれ、暮らしていくか。静かな問いかけを感じる1冊。

 

Contents.

 

 

五感で空間にふれる行為

本との出会いは偶然なことが

少なくありません。

待ち合わせに利用した書店で、

最初の棚にあった本。

手に取った本の真横に探していた

本があったり。

この本は、美術館のショップで

ポストカードを購入しようとしたとき

その横に

ぽつんと隠れるようにしてありました。

 

身体はたくさんの物差しからできている。

「触れる」「触る」ことから、家の素材がもつ肌合い、微妙な温度、家や空間の大きさ、存在感を確かめる。

建築家・鈴木恂さんが「家と身体」の新しい結びつきを語ります。(「BOOK」データベースより)

 

 

 

 

 

生命体としての家へのリスクト

建築家、早稲田大学名誉教授でもあった著者が

子どもの目線から家について語る、

というコンセプトで上梓された絵本。

といっても

大人こそ一読しておきたい、住宅論でもあります。

 

「ながいあいだ 家を見つける時代がつづいたのです」

 

という既成概念から脱却し

「ぐるりと家をみわたしても 

触ったことがないことだらけ」

なのだから、五感を駆使して「家を触る」。

 

「それもおもいきって 全身で」

と、身体を物差しにして肌合い、温度、空間を感じ、

確かめようというのです。

 

そこには、スペックを超えたところにある

生命体としての「家」への

リスペクトが感じられます。

 

 

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あらゆる問いかけが住居に集まる

最後は「身体のひらきかたによって 

どこまでも どこまでも 触ることができる」

という結論に導く発想は、

家をただのハードとしての器ではなく、

世代を超えて

人とともに生きる空間生であることを

示唆しているようでもあります。

 

日本人は住宅教育を受けないまま成人してしまう、

先進国では珍しい国。

子どものころに

こうした教育を受けていれば、

家との関わり方は

ずいぶん違ってくるのではないでしょうか。

 

いまからでも遅くありません。まずは大人の私たちが、家を感じるために何をどうしたらよいのかを、学びたいものです。

 

 

 

=ものは形をもつし、

形をもつことによってものは空間的に存在している。 

形はある構成または構造をもつし、

構造をもつことによってものは空間的に存在している。

 

構造はある働きまたは機能をもつし、

機能をもつことによって空間的に存在している。

 

そしてものは意味をもつし、

意味の重なりによってものは空間的に存在している。

 

空間は新しい意味を伝える。

その周辺のあらゆる問いかけが住居に集まる。

 

=壁はそれ自体が出来事である。

壁はこもる空間、

閉ざす空間のために生じる。

同じようにのびる空間、

拡がる空間のために生じる。

 

壁は表層にあって、

最もよく包むものと包まれたものを示す。

のばすものとのびるものを

共に示すことができる表面である。

 

(M - archive [鈴木恂研究室同窓会]HPより)

 

M - archive [鈴木恂研究室同窓会]にも

著者の資料がたくさん掲載されています。

 

哲学的な言葉が並んでいますが、

よく読むと、空間と人間の身体との接点を

見極めようとする視点が感じられます。

 

 

 

  

 

 

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