Where we belong【家を知る・家に住む・この家で生きる】.

そして、私たちの「居場所」について。

家づくりのプランニング【キーワード50】。

 

 

 

椅子イメージ

 

建築のプロをめざすと失敗する

家づくりはつらい作業の連続です。

知人のなかには一時的に精神状態が壊れる寸前になった人もいれば、家を建てて引っ越しをし、その1カ月後に離婚した夫婦、3年がかりで計画をして完成した2世帯(3世代)住宅に移り住んで間もなく、アパートに引っ越してしまったおじいちゃん・おばあちゃんなど、悲しいこともたくさんあります。

 

人生で最大の買い物だけに失敗は許されませんし、したくもありません。情報誌を購入し、展示場を周り、数社とコンタクトをとってもなお、契約まで行き着かない。もしくは、計画段階で混乱し頓挫して、どうしていいのかわからなくなってしまう人も少なくないのです。

 

失敗をしたくないばかりに、知識や情報を頭にいっぱい詰め込んで建築の「玄人」のようになる人もいます。

「在来工法より、2×4のほうが地震に強い」→そんことありません。

「樹脂サッシ、廃棄時のリサイクルは」→50年後もリサイクルできます。

「充填断熱は外張り断熱より温熱環境がよくない」→そんなことありません。

「個室にするかオープンな間取りにするか」→オープンでいいです。

「キッチンとサニタリーの動線はこれであれで」→動線は自分で考えない。

といったこと勉強して、ちょっと勘違いしたまま家づくりで失敗してしまうケースもあります。

 

みなさんが好きな間取り図もリスクがいっぱい。「家族みんなで一生懸命考えました」という間取り図を何度見せられたことでしょう。その都度、見て見ぬふりをしてきたのです。

 

結論から申し上げると、間取り図を先に描いてしまうと、あとはパズルの入れ替え作業になってしまい、行き詰まってしまいます。

在来工法は柱と梁で構成されますが、2×4工法は壁で構成されますので、柱も梁もありません。当然、構造の違いは間取りの構成にも影響します。

ハウスメーカーは規格住宅が大半で、工場生産のパネルやユニットで構成されます。注文住宅とはいうものの、在来工法のような自由度の高い設計は基本的に難しいことを知る人は多くありません。

 

ここで質問。

間取り図は描けたとしても、立面図を描くことはできるでしょうか。居間に吹き抜けをつくる場合、図面はどうしますか。

お隣の敷地との距離、東西南北からの日射、季節別、時間帯別の日差しの角度や日照時間、はたまた季節、時間帯別の風の強さ、性格、向き、湿度などを全て把握していないと、平面図も立面図も意味をなしません。

本や展示場で仕入れた知識や情報は量が多ければ多いほど、判断材料は豊富になるのは確かです。が、1年や2年、建築をかじったからといって、正しい判断ができるというのは、思い込みであることが多いのです。

 

 

チューリップ

 

生活のプロのままでいい

建築を学ぶ大学の研究者レベルの方々が間取り図を描けるかといえば、必ずしもそうではなく、ハウスメーカーができて工務店ができないとも言い切れません。

大切なことは 「玄人」に近付くことではなく、素人に徹すること。ちょっと気恥ずかしいことかもしれませんが、ニコッと笑って

「真冬でもパジャマ一枚で快適で過ごせて、 光熱費も月1万円台で済むような家をお願いね」

といったほうが、ビルダーにとってはすごいプレッシャーになるでしょうし、なまじインテリアにこだわるより、

「ハワイの森のなかでボサノバを聴くような心地よい空間にしてちょーだい」

なんていうほうが、設計のプロやインテリアコーディネータにとって、夜も眠れぬきつい要求になるはずです。 

建築のプロをいじめたいわけではありません。

ただ、私たちは建築の素人ではありますが、自分の人生では何十年もの経験とノウハウを積み上げてきた生活のプロなのです。

 

どんな形の家にしたいのか、季節ごとの暮らし方、何年後に暮らしはどう変わっているかなど、家族全員で新居のイメージを考えておくのが家づくりの基本の基本です。

 

平日と休日、朝・昼・夜、季節によって、どんな暮らしをしたいのか。近所との関係、庭や外溝、空間の大きさや構成、間取りといったイメージ、省エネ性能・光熱費、インテリア、趣味との関係などまでイメージを膨らませていきます。

 

住宅は「イニシャルコスト」に加え、保守や修繕に必要な「メンテナンスコスト」、生活する限り必要な光熱費などの「エネルギーコスト」で構成され、固定資産税や将来の解体費用なども含まれます。

 

耐久性や省エネ性を高めておくと「メンテナンスコスト」や冷暖房などの「ランニングコスト」は割安になり、建築費=イニシャルコストの安さを優先した場合は逆に「メンテナンスコスト」や「ランニングコスト」は割高になります。こうした長いスパンでの計画も忘れることはできません。

 

 

 

ラジオイメージ

 

 

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5×50=250のキーワードを準備する

キーワードが細かく、たくさん準備されるほど、理想に近づきやすくなることはいうまでもありません。ここでは簡単ではありますが、家づくりの際のキーワードを50並べてみました。

1つのキーワードにつき、家族で5つくらいの意見を出し合ってください。そうすると5×50=250となり、それらをまとめて予算とともにビルダーに提出するのです。

全ての希望が叶うことはありませんが、素人が描く間取り図などより、はるかに建築のプロと検討するたたき台としての素材となります。これで嫌がるビルダーなど頼まなければいい話です。

 

 

=「Where we belong.」流・家づくりキーワード=

1.性能の裏付け・全館冷暖房

2.狭い家でも広く住む発想

3.洋風和風にとらわれない

4.LDKにとらわれない

5.デザインを雑誌でストック

6.機能を固定化しない

7.軒や庇は大事に

8.縁側と土間もいい

9.予算は1円もオーバーしない

10.ROOMより SPACE(空間)

 

11.工法より性能

12.メーカーと工務店の違いを把握

13.家族の気配

14.子ども部屋は可変性

15.書斎は縄張り程度

16.台所はクローズでもいい

17.30年後の家族と家を考える

18.水回りと寝室は近くに

19.ドアより引き戸

20.トイレ・浴室は車椅子仕様

 

21.玄関ホールは最小限

22.家具は最小限でゴージャスに

23.照明は間接照明

24.寝室は広く間仕切り可能に

25.未完成さを大事に

26.板張りと畳もいい

27.ベランダにこだわらない

28.家相・風水はほどほどに

29.老人室は1階

30.動線は弱い身体を想定

 

観葉植物イメージ

 

31.やがて誰もが1人暮らしの覚悟

32.坪単価で考えない

33.スリッパは禁止

34.ベッドも置ける部屋も1つ

35.車椅子で考えると空間がわかる

36.廊下は不要

37.収納を考える前に捨てる

38.カーペットやマットよりラグ

39.自然光と通風を計算

 

 

 

40.採光は北からも

41.段差はなくすか、思い切り付ける

42.オール電化でも停電は怖くない

43.換気も冷暖房も連続運転

44.設備費用より断熱性アップ

45.庭の予算は後回し

46.家具も決めてから間取りを決める

47.本を読む・雑誌の切り抜きを集める

48.建築費以外で2割の諸経費を覚悟

49.将来のメンテナンス費用も考慮

50.一度決めたらビルダーを信頼する

 

 

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依頼先を決めるのはキーワードができてから

依頼先にはハウスメーカー、工務店、設計事務所などがあり、一口にどこがいいという話はできません。

ブログのなかには、ある特定のメーカーについて書かれているものも見受けますが、AさんにとってベストでもBさん一家にとってはベストとは限らず、同じC社でもD市とE市の大工さんでは同じ材料を使っても、性能が同じになりません。住宅に関しては1棟1棟がまったく異なる仕上がりとなることを覚悟する必要がありそうです。

 

それぞれのメリット・デメリットを把握し、さらに会社ごとの特徴や技術力などからコンセプトに合ったあった依頼先を探すことが必要ですが、ここでもっとも混乱している人が多いのは、それだけ日本の住宅産業がいまだ安定した性能レベルにないからともいえます。

 

 

 

幸い、依頼先に関する情報のほとんどはインターネット上で収集でき、問い合わせの前に情報を整理し、質問事項などをまとめておくことが可能です。

会社の規模も大切ですが、自分たちのコンセプトを実現してくれる技術力を有するか、担当者、設計者、職人などとの相性も見極めておきたいところです。

また、住宅の場合、完成後の目視検査だけで発見が難しい問題が内在していることが多いので、各種の保証制度や保証内容,アフターサービスについても確認しておきましょう。

 

あくまで個人的な考えでラインナップした50のキーワードです。このブログでは、上記のすべてのキーワードについてふれていきたいと考えています。長い目でおつきあいくだされば幸いです。

 

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