Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

そして、私たちの「居場所」について。

【節水】=実は、水の輸入大国だった日本。

// 日々の生活ではいうまでもなく、宗教や文化の面でも、水との関わりを大切にしてきた日本人。きれいな水が大地を潤し、食材を育て、街をつくり、健やかな人を育んでもきました。しかし、水と空気はタダだと思っているのは、どうやら日本人くらいかもしれま…

【二世帯住宅】=互いのストレスを解消する、姿、音、臭い──というキーワ―ド。

// 土地や建築費の高騰、世帯収入の伸び悩みなどで、改めて二世帯住宅が注目されています。しかし、気心の知れた親子の間とはいえ、複数の世代、世帯が一つ屋根の下に暮らすには、多くの困難が待ち受けているのも現実。規格住宅は少なくありませんが、プラン…

【空間の重心】=積み重ねてきたことからのみ、醸成されるもの。

// 家とは本来、自分の好きなもの、気持ちのいいものが詰まった空間であるのが理想的です。疲れた身体と心をやさしく包み込んでくれるのは、とっておきの「きれい」の束。気どらず、気張らず、普段着の自分でいながら、日々、「きれい」を感じるために必要な…

【自然と人生】=小さな家や庭に宇宙を観る。

建て替えか、リフォームか、リノベーションか。古くなった自宅をどうするか迷う人は少なくありません。 数十万円単位のリフォームを 30年間繰り返し、振り返ると2000万円以上を費やし 結果として建て替え。 新築費用としてさらに3500万円、という人がいまし…

【ほんとうのバリア】=家づくり。最期の時間を支えるための、譲れない条件。

// バリアフリーという言葉があります。屋内外の障がいとなるもの(バリア)を取り除き、安心して暮らせる設計というような意味です。段差の解消や手すりの設置が代表的ですが、それらよりも優先したいのが夏の酷暑や冬の寒さ(温熱環境)、居室や出入り口の…

【結界】=見えない「壁」で家と世界を仕切る、日本人ならではの空間認識。

// 紙や布1枚、あるいは縄1本で世界を隔てる「結界」。この感覚は、おそらくは日本人ならではのもの。俗と聖を分離するのみならず、建築の世界、私たちの日常でも、当たり前のように応用されていることに気づきます。 Contents. 紙や布1枚で世界を隔離する…

【子どもと本】=「人生は生きるに値する」ことを伝える。

// 地震、水害など、大規模な災害が起きるたび、自分には何ができるだろうかと考えてしまいます。しかし、ボランティア、募金など、すぐに行動を起こせる人ばかりとも限りません。せめて、いちばんの弱者ともいえる子どもたちにできることを考えてみました。…

【きれいな家】=神は細部に宿る。見えないところまで丁寧に整える、という品性。

// 英語では【God is in the details】。神は細部に宿る、という言葉。フランスの作家ギュスターヴ・フローベールの言葉で、ドイツのモダニズム建築家ミース・ファンデル・ローエが標語として使用していたことから広まりました。文字通り、ディテールを大切…

【ムーミン谷の冬】=誰かを支えるためのやさしさについて。

ムーミンがいちばん苦手なことは「ひとりぼっち」。やさしいパパやママ、仲間たちと一緒に、ムーミンはいつも冒険を楽しみます。フィンランドの国民的作家であり画家でもあるトーベ・ヤンソンが、私たちに伝えたかったこととは。 Contents. トロールの伝説を…

【失敗しないリフォーム】=大半は見える場所だけの「化粧直し工事」。壁・床下・天井裏…「見えない」部分に目を向ける。

// 新築でもリフォームでも、完成後に見えなくなって隠れてしまう部分、つまり、壁のなかや床下、天井裏などの施工も大事です。目に見える部分だけをきれいにしても、じわじわと内側から結露やカビが出てきて、やがて構造材を腐朽させてしまいます。温度、湿…

【お金】=たった1日、「お金を使わない日」から気付いたこと。

// 遊園地に行かなくても、近くの小径で樹木や草花を愛でることができます。ファミレスに行かなくても、子どもたちとカレーやホットケーキを作る楽しみは格別。高価なゲームや玩具より、パパやママと「家」で過ごす時間が記憶に残るかもしれません。お金のエ…

【縁側とご縁のはなし】=いまの私に「悲しみさえも丁度よい」という腹のくくり方。

// 縁側の「縁」、人と人との「縁」。同じ「縁」にも「ふち」や「へり」があり「えん」も「ゆかり」もあります。「縁側」のある家への憧れがありましたが、いい「ご縁」にも憧れます。人のみならず、お金や地位との「ご縁」にもあやかりたいのが、人間の弱さ…

【動線】=「短く」+「太く」が基本。理想は廊下をなくすこと。

// 家づくりの際、大切なキーワードの一つに動線計画があります。動線とは、文字通り動く、つまり移動するための経路。寝室とトイレが離れている、キッチンと洗濯機置き場に移動するたびに、複数の角を曲がる、などは動線がよくないといういわれ方をします。…

【ちいさいおうち】=変わらないものの中に、きっと、大切なことがある。英語版もいいですが、石井桃子さんの名訳で読んでみるのもおすすめ。

// 絵本を読む時間は、マンガをめくるときに流れる時間とは少し異なります。人生の中で絵本にふれる時間は、他の書籍やメディアに比べると、圧倒的に少ないことがわかります。だからこそ、大人になっても子どもの本や絵本にふれることが大切なのかもしれませ…

【地震と住宅】=災害を生き延びる、住宅性能の基本と対策。

// 世界でも有数の地震国・日本。地震を予知することは依然難しく、思いもよらない地方で大きな地震が頻発しています。どこに住んでも、地震が起きることを前提にすれば、可能な限りの備えが家族を守ることにつながります。加えて、近年の豪雨被害。災害時、…

【ガラクタとのつきあい方】=一度に処理するはひとつ、礼をもって捨てるべし。

// 収める、整理する、片付ける。わかってはいますが、それができないモノとのつきあい。捨ててしまえば済むのでしょうが、それができないのです。捨てられない、片付けられない気持ちの心理、ガラクタと化していくモノたちが人生に与える影響。 Contents 10…

【母の認知症】=在宅介護を経てグループホームに入るまで。

// 父が亡くなったあと、30数年にわたり一人暮らしを続けてきた母。続けたのではなく、続けてくれたのです。しかし、私たちが気づかぬうちに、認知症はゆっくりと進行していました。実家を整理し、遠く離れた私の家に同居することになったのが5年前のこと。…

【間取り・設計】=空間は「動線」や「場面」を、「時間」に置き換えて考える。

// 動線から間取りを描くことも一つの方法ですが、さまざまな暮らしの「場面」を「時間」に置き換え、間取りを可視化することも、設計を考えるうえでは大切なことです。時間にも「動」が潜んでいます。 Contents. 間取り図の概念を壊してみる 時間のバリエー…

【再読】=記憶がリサイクルされ、物語が血肉に刻み込まれる、究極の読書術。

// 本好きの人は少なくありません。新築やリフォーム時には、自分の書斎をつくり、本棚を設け、毎日本を眺めながら暮らしたいと望む人も多いことでしょう。しかし、本来、本を読む目的は、暇つぶしや量を集めることではなく、生きる術(すべ)を学び、人生の…

【軽自動車】=SUVから軽自動車に乗り換えて分かった、小さいクルマの大きな利点。

// 2000ccのSUVから軽自動車に乗り換えて7年目。当初、乗り心地、安全性などに不安はあったものの、乗ってみればSUVに負けない快適な運転ができることがわかりました。安全装置も進化し、少し速度を落とすだけで、高い安全性を確保できる可能性も。ガソリン…

【ほんとうのシンプル】=家の計画、文章、あらゆるデザインのキーワードは「簡潔・省略・余韻」。

// 芸術は【引き算】から生まれる、といわれます。建築、文章、写真、家づくりにも同じことがいえそうです。毎日の仕事、家事だって、引き算の繰り返し。過剰さで価値を計るのではなく、無駄を省き、主題を浮き彫りにすることは至難の業です。そのあとに【余…

【エンディングデザイン】=葬儀なし・戒名なし・墓なし――で決めた理由。

// いろんな生き方があるのと同じで、自分のエンディングをどうデザインするかも大切な課題。簡素でも心のこもったおくられ方もありますし、埋葬のバリエーションも増えているようです。 Contents. こんな葬儀はいやだから 直葬が急増している理由 死を受け…

【空間】=家にも人にも「求めすぎないこと」で得られる「シンプル」の効果。

// 住宅のかたちに左右される生活など、あってはなりません。人間が空間をねじふせながら、いかようにでも使いこなしていく。そんな創造力が住宅と生活の原点です。 Contents. 空間ごとの使用頻度を見極める 最初から空間を間仕切りしない 建築にねじ伏せら…

【すばらしい季節】=ターシャ・テューダー「平凡な毎日を自分の手で希望に変えること」。

// 絵本作家として活躍し、92歳で亡くなるまで自然に寄り添った生活を慈しんだターシャ・テューダー。まるで絵本の世界に迷い込んだような18世紀風のコテージは、NHKのドキュメンタリーや映画などですっかり有名になりました。女手ひとつで4人の子供を育て…

【ZEH(ゼッチ)】=国が推進する「ゼロエネ住宅」についての、いくつかの違和感。

// by Bliss My HouseIdea ゼロエネルギー住宅、ネット・ゼロエネルギー・ハウス、エコハウス、パッシブハウス、ソーラーハウス、低酸素住宅、ZEH(ゼッチ)などなど、住宅にまつわる難しい言葉が飛び交っています。出口の見えない不景気、一向に上がる気配…

【正座】=朝、たった30秒の正座で、腰痛改善、その日の集中力、睡眠の質まで変わるという説。

// 正座というと、しびれる、膝が痛いなど、あまりいいイメージがありませんが、腰痛改善や睡眠の質の向上、産後の体力回復など、さまざまな効果があります。ヨーガのポーズの一つでもありますが、意外にも、日本での正座の歴史はまだ100年程度。痛くない程…

【仏壇】=カタチではなくて「ありがとう」といえる人としての品格、そして節度。

// 新築の家におじゃましますと、仏壇のない家、仏壇の代わりに簡単な祭壇を設けた家が増えていることに気づきます。核家族化、少子高齢化、狭小な家が増えている影響ともいえますが、私たちの家づくり、先人たちへの思いは、どんなふうに変わっていくのでし…

【ユニバーサルデザイン】=赤ちゃんから高齢者、日本人も外国人も使いやすいデザインを住宅に応用する。

// 誰でも一度は聞いたことがありそうな「ユニバーサルデザイン」。しかし、いざ説明しようとすると「バリアフリー」との違いもよく理解していないことに気づきます。身の回りの道具から住宅建築、街づくりまで幅広く応用される「ユニバーサルデザイン」の基…

【撮影】=少しの工夫でプロ並みの「建築写真」Ⅱ(ブルーアワー編)。

// 建築写真。いろんな撮り方があります。今回、おすすめしたい写真は、薄暮(トワイライト)タイムの住まいの表情。「マジックアワー」や「ブルーアワー」と呼ばれますが、青や藍がきれいなことから、ここでは「ブルアワー」とします。構図などは【撮影】の…

【新型コロナと換気】=エアゾル感染から身を守る「換気」について、基礎の基礎。

感染拡大が止まらない新型コロナ。連日、多くの地方で過去最多を更新し、さらなる急拡大が続いています。そうしたなかで、改めて注目されているのが「換気」。感染経路と原因をたどるうちに見えてきたのは、エアゾル対策の欠如だったことが明らかになりつつ…