Where we belong.

家を知る・家に住む・家で暮らす、そして私たちの「居場所」について。

「35坪の家がほしい」の広さの根拠は?

// 家づくりの希望を500出せますか 関西のとある街。 家づくりセミナーの講師として呼んでいただいたときのことです。 いつも通り、約2時間の話を終えたあと、60代のご夫婦に「ちょっと相談があるのですが」と引き留められ、その場でお話をうかがうことにな…

本棚の整理は「再読」から。

// 蔵書がカビだらけになる理由 本好きの人は少なくありません。 新築やリフォーム計画時には、自分の書斎とまではいかなくとも、できるだけたくさんの書棚を設け、毎日本を眺めながら暮らしたいと望む人もたくさんいます。 書棚をたくさんほしいという人は…

知っていれば得をする「バリアフリー」の考え方。

// 新築の家にもたくさん隠れている「バリア」 取材で新築の家におじゃますると、たくさんのバリアが目についてしまうことがあります。 繰り返しますが、新築で、です。 ちょっと腰を痛めただけで、靴を脱いだり履いたりできそうもない玄関。手すりも椅子も…

プランニングに応用したいキーワード50。

// 建築のプロをめざすと失敗する 家づくりはつらい作業の連続です。 知人のなかには一時的に精神状態が壊れる寸前になった人もいれば、家を建てて引っ越しをし、その1カ月後に離婚した夫婦、3年がかりで計画をして完成した2世帯(3世代)住宅に移り住ん…

子どもたちが独立したあとの居間。

夫婦2人に残された広すぎる空間 // 空間の小間割りはやめましょう。 家はROOMではなくSPACEで。家族の気配が感じられる空間構成がベスト。 居間は家族のためのパブリック空間。 子ども部屋は、将来のために可変性を考慮する…などなど、 これまで、いろんな…

アンネの家と家族と居場所。

// 残された1冊 【あなたになら、これまでだれにも打ち明けられなかったことを、なにもかもお話できそうです。どうかわたしのために、大きな心の支えと慰めになってくださいね】(1942年6月12日 アンネ・フランク) いまなお世界中で読み継がれている『アン…

家と人の品格。

// モノ、者、物で肥大化する暮らし 女性雑誌や住宅雑誌で「収納」の特集を目にするたび「またか」と思いながらも、つい買ってしまうのはなぜでしょう。 友人の編集者に聞いてみると「収納」の特集は、雑誌の売上が伸び悩んで「困ったときの収納頼み」とかで…

少しの工夫でプロ並みの建築写真。

新築やリフォームの完成時に、記録として写真に残しておきたいという人は少なくありません。 ビルダーから撮影の依頼があった際、私は必ずビルダー用のデータとプリントとは別に、施主用に記念のDVD1枚とフォトブックをセットにして納品するようにしていま…

家のなかは引き戸だけで十分という根拠。

// テレビ小説「おしん」に登場する引き戸のこと この春からNHK BSプレミアムで「おしん」(原作 橋田壽賀子)が再放送されています(月~土 7:15~7:30)。 1983年からNHKで1年間放送され、平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%とテレビドラマ史上最高視聴率…

編集者がすすめる、家づくりの前に読んでおきたい本(1)。

// 日本の学校教育には長らく住宅に関する教育カリキュラムはありませんでした。これだけ素晴らしい伝統を持つ建築技術と生活文化がありながら、かねてから不思議に思ってきたことです。建築を専門とする大学教育でも、構造を学んでも温熱環境について学ぶよ…

我が家で自分の「縄張り」を確保する。

// ヤマアラシのジレンマと「パーソナルスペース」 // 2匹のヤマアラシが、ある日、嵐にあいました。体を寄せ合って温まろうとしましたが、それでは互いのトゲで相手の体を刺してしまいそうです。 離れると寒い。くっつきすぎると危ない。 そこで、ヤマアラ…

窓はデザイン+性能で選ぶ。

// 開ける窓と閉じる窓 // 日本における窓は「目戸」あるいは「間戸」が起源。壁はもともと非耐力壁でしたので、大きくとっても問題にはされず、柱と柱の間が全部開口部になっている建物は、いまも全国各地で見ることができます。 代表的な「目戸」は縁側で…

絶対忘れない家族の思い出づくり。

// // 日本の家から家族の儀式が消えた お正月が終わったかと思うと、節分、ひな祭り、今度は端午の節句とイベントが続きます。その都度準備に大変ですね、といいたいところですが、いまどきのお父さん、お母さんからは「いいえ、別に」という返事が少なくあ…

照明は「闇」の演出と心得る。

// 明るさと闇の間が消えつつある暮らし // インド北部のあるいなか町を歩いていたときのことです。 現地で知り合った人から夕食に誘われ、郊外のご自宅におじゃますることになりました。 駅で待ち合わせをし、そこから細い道を縫うようにして家に向かいます…

土間の「間」を現代の住宅で応用する。

// 住居のはじまりは「土間」から 昔の町家や農家にうかがうと、土間が広くとられています。 土の間、つまり土でつくられた空間ですが、土といってもただの土ではありません。土や砂利に石灰、ニガリなどを混ぜ、固めたもので、3つの材料を使うことから、三…