Where we belong【家を知る・家に住む・この家で生きる】.

そして、私たちの「居場所」について。

編集者がすすめる、家づくりの前に読んでおきたい本(1)。

// 日本の学校教育には長らく住宅に関する教育カリキュラムはありませんでした。これだけ素晴らしい伝統を持つ建築技術と生活文化がありながら、かねてから不思議に思ってきたことです。建築を専門とする大学教育でも、構造を学んでも温熱環境について学ぶよ…

我が家で自分の「縄張り」を確保する。

// ヤマアラシのジレンマと「パーソナルスペース」 // 2匹のヤマアラシが、ある日、嵐にあいました。体を寄せ合って温まろうとしましたが、それでは互いのトゲで相手の体を刺してしまいそうです。 離れると寒い。くっつきすぎると危ない。 そこで、ヤマアラ…

窓はデザイン+性能で選ぶ。

// 開ける窓と閉じる窓 // 日本における窓は「目戸」あるいは「間戸」が起源。壁はもともと非耐力壁でしたので、大きくとっても問題にはされず、柱と柱の間が全部開口部になっている建物は、いまも全国各地で見ることができます。 代表的な「目戸」は縁側で…

絶対忘れない家族の思い出づくり。

// // 日本の家から家族の儀式が消えた お正月が終わったかと思うと、節分、ひな祭り、今度は端午の節句とイベントが続きます。その都度準備に大変ですね、といいたいところですが、いまどきのお父さん、お母さんからは「いいえ、別に」という返事が少なくあ…

照明は「闇」の演出と心得る。

// 明るさと闇の間が消えつつある暮らし // インド北部のあるいなか町を歩いていたときのことです。 現地で知り合った人から夕食に誘われ、郊外のご自宅におじゃますることになりました。 駅で待ち合わせをし、そこから細い道を縫うようにして家に向かいます…

土間の「間」を現代の住宅で応用する。

// 外のようで外ではなく、内のようで内ではない。土間は半分外のようで家の「内」にある空間。何にでも使える機能が「間」のゆたかさです。この曖昧さが日本の伝統家屋の特長で緩衝地帯ともいいます。現代の住宅に生かすヒントを探ってみます。 住居のはじ…

温熱環境は「北海道」レベルを最低基準に。

// 「工法」よりも「性能」とビルダーの実績で判断する 日本の住宅の工法で代表的なものは木造軸組み工法ですが、ほかにもツーバイフォー工法、プレハブ工法、RC造などの工法があります。 ここでいう工法はいわば「骨組み」ですが、温熱環境を決定づける断熱…

裏も表も太いも短いも「動線計画」。

// 家族の生活動線を分析する 主に住宅内を人が動く経路を動線といいます。エリアを広げて都市のなか、狭めて居室のなかの経路も同じで、どちらも設計時に考えておくと、無駄な動き、余計な面積、場所も少なくて済みます。 百貨店などでは、お客を目的の売り…

子ども部屋は「可変性」で計画する。

// 子どものための個室を増やさない 新築の際、ほとんどの家族が人数分の子ども部屋を考えます。 2人なら2室、3人なら3室というお宅もあります。思春期が近い子どもを抱えているお宅だと、子どもたちから個室がほしいという要望を突きつけられることも想…

南側の窓より北側採光に注目。

// 窓から熱を得るのは昼間だけ 日本の家は南面の開口部を大きくとるのが特徴です。 南面の壁全体が開口部のような家がいまもたくさん建てられています。 都市部でも、建売住宅やマンションの広告を見ると「南面リビング」をPRする物件が根強い人気。アパー…

輻射熱を理解すると冷暖房が変わる。

// 輻射熱に囲まれた空間をめざすわけ 壁や床、天井などが薄かったり(冷たかったり)、いろいろな場所から隙間風が入ると(低気密)、どんな暖房を使っても快適になる暇がありません。 冷房時も同じで、エアコンの効率はよくないままで、強い日差しに熱せら…

壁面コーディネートに挑戦する。

// 日本人の美意識と「インテリア」 これまで、たくさんのお宅を拝見してきましたが、日本の家のインテリアコーディネートはまだまだ未熟、というのが率直な感想です。 もちろん、私自身の未熟さ、自戒を込めてでのお話です。 理由があります。 日本の家屋に…

みんなが知らない軒と庇の効用。

// 日本は世界有数の「雨の多い国」 日本語で雨の呼び名を数えると、400種類ほどあるといわれます。 ちょっと調べてみますと、春の雨だけで、春雨(はるさめ)、紅雨(こうう)、菜種梅雨(なたねつゆ)、発火雨(はっかう)、卯の花腐し(うのはなくたし)…